めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

他人に、マスコミに、健康を蝕まれる日本人

2015-09-03 13:41:06 | 生きる力

昨年の夏は、代々木公園で蚊に刺された人がデング熱に罹り、
都内の公園や森は、デング熱を媒介する蚊の駆除に大変でした。
我が家の近くの公園も、連日、朝から、区の職員が、殺虫剤の入った
大きな噴霧器を持った仰々しい出で立ちが目に付きました。

しかしながら、今年は、猛暑のニュースで連日追われ、
昨年のデング熱の事は全く頭にありませんでした。
公園には、蚊に刺されない様に、注意書きの看板が有りましたが、
もう誰も気にする事も無かった様です。

近年、地球温暖化の為か、日本の自然も随分変わってきて、
熱帯地方にしかなかったと思われたデング熱の患者が都内に出たり、
南方性の動物や植物が次第に北上するなど、今や日本は
温帯地域と言うより、亜熱帯地域と言っても良いほどの変わりようです。

こんなニュースを聞くと、私達を取り巻く環境が著しく変わって来たと
誰もが思ってしまうのですが、もっと変わっているのが、私達自身の
身体であることを余り知りません。

戦後、日本人の食料事情がどんどん欧米化し、米や魚を主食とした
従来の食事が、肉や乳製品を主体とした、高カロリーの食品に変わり、
更には、食品の管理衛星の為に様々な添加物が食物に加わりました。

今や、何処のマーケットや食品売り場で売られている食品の表示を見ても
見るだけでうんざりする、一体何の添加物なのか解からない薬品が
記載されています。

この事に対し、表示してあると言う確認は出来ても、私達多くの消費者は
その添加物がいかに私達の身体を変えてきているかは知りません。

流通機構の発達により、より新鮮に遠くまで長い期間変質しない様、
次から次へと、見た事も聞いた事も無い薬品が登場します。
例え、これが、日本の辺境の地で採られた食品であろうと、流通すると
必ず、何だかの添加物が幾つも加えられ、新鮮で自然と思われる
様々な地域の産物にも、知らない内に、薬品が添加されているのです。

つまり、私達は、自らの手で食料を手に入れず、流通機構を通して
いる限り、誰でも、様々な添加物を毎日体内に取り込んでいるのです。

問題は、例え政府が安全宣言をしたとしても、これらの添加物は
私達の身体には必要のない物なのです。
極端に言えば、流通の為に必要であり、私達は、必要でない物を
いつも取り込んでいるのです。

本当に私達の食は安全なのか、日本人の食べる物は、日本人の身体を
健康にしてきたのか、実際は、どうだったのしょう?

医学的な見地からすると、日本人の体型は、戦後欧米並みに大きくなり、
先進国の一員として、健康な生活が出来るようになった、と表向きは
日本人の健康を説明しますが、実際のところ、中身はどうなったのかと
尋ねれば、途端に、難しい顔になるのが普通です。

一番の問題は、体質的に、多くの方の免疫が低く、ほんの少しの
環境変化で簡単に病に伏したり、生活能力が落ちたりするようになったのです。
一年を通して、様々なアレルギー障害に悩む人が多く、春夏秋冬の
日本の四季に馴染めず、季節変りに体調を落とす人が多くいる様になりました。

この事は、様々な原因が取りざたされ、断定はできないものの、日本人の
戦後の生活が大きく変わってきた事に由来する事は明らかです。
石油精製物質である、様々な食品添加物が、長く使われた後
発がん性が有る事が解り、使用禁止になった物が幾つもある中で、
今でも数えきれないほどの薬品が安全と言うお墨付きの元、毎日
私達の体内に取り込まれています。

日本人の体質が一様に弱体化し、同じようにアレルギー体質が生まれるのは
明らかに共通の食品が原因であることが最近解って来ました。
多くの添加物が、私達の身体の機能を変え、それまでにない病の原因と
解ってきながら、いまだ、食品として、ごく当たり前に使われている事実が、
将来の日本人の身体をいかに変えて行くか、本当に恐ろしい事です。

食べ物によるアレルギーは良く知られていますが、最近では、国民病と言われる
ガンや心筋梗塞、脳卒中ですら、食品が多く関係していると言われています。
更には、アルツハイマーやパーキンソン病と言った難病も、私達の生活で
摂取した様々な添加物の影響が有ると言う学者も増えています。

私達は、より文化的で機能的な生活を求め、様々な物を開発発明してきました。
しかし、その事が、私達の身体と心をむしばんでいる事に気が付きません。
世の中の栄華に目を奪われ、マスコミの誘いに疑いも無く、自分の健康な
身体を提供していく私達の生活は、決して、健康で、豊かな生活では有りません。

今や、ネットを通じ、世界の情報、流通は究極の発達を遂げています。
求めれば何でも手に入る世の中です。
そこに求める物を、他人や生産者に任せる時代は、もう、たくさんです!
何でも選択できるという事は、本当に自分にとって必要な物は何か、
何をしたら自分にとって一番良いかを選択できるという事です。

添加物表示を安全性と考える時代では有りません。
変わりゆく地球の変化を嘆くのではなく、生きる新しい術を見つける時代です。
1人1人が世の中に合わせて行くのではなく、自分が生きる為に、
世の中に合わせて行く事が大切です。
生きるという事は、自分を生かすために、自分の周りの物すべてを
しっかりと見据えて、自分の生きざまを見つけて行く事です。

 

 



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