めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

原発再稼働の先にあるもの

2015-02-10 14:16:17 | 原子力発電所

新年を迎えて、日本各地で原発再稼働の動きが起こっています。
福島第一原発の事故からもうすぐ4年になります。
陸上の風景はかなり変わってきているのものの、人々の住まない
森林地帯や山は全く手を付けられることなく、高濃度の汚染地域が
あの時のまま広がっています。

今、鹿児島の川内原発、高浜原発、大間原発と、福島の事故以来

稼働を控えていた幾つもの原発に工事の土の音が響いています。
しかし、この再稼働にあたって、地元住民の間で多くの争いが生じ
それまで平穏な生活をしていた人々に、思いもしない憎悪の目を
生じさせています。

地域区域によって安全を保障される所、生活を保障される所、

もしもの時の対策を講じてもらえる所がまちまちです。
国や地方自治体、更には電力会社と交渉が成立している地域と
反対する地域の色分けに、縦割り社会の日本の昔ながらの
不公平さが随所に見られ、周辺住民の気持ちをいらだたせます。

想定外の事態が起こった時、被害を被り、言い知れぬ苦しみを

負わされるのは、他ならぬ周辺地域全域の住民です。
反対しようが賛成しようが、被害を被るのは地元住民なのです。
巨大資本の元に、様々な甘い汁で再稼働を承認させても
一時の豊かさは得られても、将来に渡って子孫を巻き込んでしまう
危険な爆弾を背負ってしまうのです。

人間の欲と言うのは限りがありません。

より豊かな便利な生活を求めることによって、人類は進歩してきました。
しかし、際限のない欲望は争いを呼び、多くの人々を傷つけ、更には
破滅を生んで来ました。人類の歴史は欲望と破滅の歴史と言っても
過言とは言えないでしょう。

でも、これまでの多くの争いは、過ぎてしまえば、単なる陣取り合戦。

地図の絵柄が変わるくらいで済んで来ました。
しかし、勝った側にも負けた側にも、末代に渡って苦しみを残す
我々の生み出した原子力の影響は、へたをすれば、人類だけでなく
地上の多くの生物を絶滅に導く事すら考えられるのです。

我々の一時の時代の欲望で、未来の人々や地球に苦しみを与える事は

決してあってはならないのです。
福島やチェルノブイリの大参事は、私達人類への警鐘でもあるのです。
今この時代でどれだけ未来の事を考えられるかが、我々に課せられた
課題とも言えるのです。



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