めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

鎌倉は人の海

2014-11-24 19:54:55 | 旅行

昨日は、半年ぶりに鎌倉に行ってきました。
お天気も良く、巷は三連休とあって、現地は大混雑。
何処に行っても、今まで体験した事のない混雑ぶりでした。

移動する為に電車に乗ろうにも、ホームに入る事さえ難しく、

まるでラッシュアワーの様に、人の波に押され、狭い電車に
身動きが出来ない程押し込まれ、降りる時は、まるで
ところてんの様に突き出されます。

こんなにも酷い状態は、家を出る時まで、想像すらできませんでした。

鎌倉の有名な神社仏閣は、まるで大晦日や元旦の様で、
人の波に入ることも、出る事も難しく、悲鳴が聞こえる観光地も
初めての経験でした。

この秋、一番穏やかでいいお天気の連休であった事も有り、

誰もが同じ考えで出かけたのでしょう。
静かにお参りして、鎌倉の古の歴史を堪能しようと思っていましたが、
今まで訪れた同じ地とは思えない程の大混雑でした。

ただ、晩秋の鎌倉は、各所で紅葉が美しく、見上げれば錦織りなす

美しい自然が目を楽しませてくれました。
更には、日没の湘南の海には、太陽のオレンジの光の帯が
美しく金色の道となり、誰もがその美しさに見とれていました。

そんな訳で、一日中人に揉まれ、大幅に移動時間がかかり

思う様な場所に行けずに帰宅となりました。
ぐったりと疲れたものの、最後に家の近くの目黒川のライトアップで
今日の一日を占める事となりました。

今年から500万個にも及ぶLEDライトが桜の枝に付けられ、

目黒川に青いトンネルが出現しました。
案の定、中目黒駅に着くと、改札から多くの警察官が出て
交通規制です。
やっとのことで横断歩道を渡り、目黒川まで歩くと、
そこは、春の桜並木とは異なった、青い世界でした。

独特の青の景色に、誰もが驚嘆してカメラを向けています。

私達も、桜の花を愛でる時のように、遊歩道をゆっくりと歩きます。
4月の頃と同じように、多くの人出で歩く事もやっとの状態です。
何回もシャッターを押し、この新しい光の道を楽しみます。

しかし、橋を一つ過ぎて、いつもの様に上流に向かおうとしましたが、

2人共顔を見合わせ、もう帰ろう、という事となりました。
何故か、気持ちが高まりません。

桜の頃は、枝の先に沢山の明るい命が湧き出ています。

しかし、今回の照明は、何故か、暗くて冷たい感じです。
木の幹や枝に付けられているだけで、生命感が乏しく、
色合も寒々としてテンションが上がりません。
周囲を見ても、浮かれる人は一人もいません。
ただ静かに見ているだけです。

同じ目黒川でも、五反田の南側に毎年付けられているライトは

明るい紫やピンクや黄色です。
寒い中でも暖かく感じます。
桜の時の華やかな目黒川を狙ったのかも知れませんが、
人の心はもう少し微妙です。
私達としては、桜とは言えずとも、ピンクのライトであったら
少し暖かい気持ちになって、心も癒されたのではと思いました。

鎌倉の紅葉



湘南の夕焼け



目黒川ライトアップ