めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

秋の値上げと消費税

2014-11-12 12:47:34 | 値上げ

先月今月と、様々の生活必需品が値上がりをしています。
コンビニやスーパーの商品も軒並み多くの商品が値上がりもしくは、
内容量が減っています。

大手の食品メーカーなどは、来たるべき消費税アップに備えて

値上げするのでしょうが、一般の中小企業や小売業と言った
多くの値上げする事で逆に消費者離れが心配される経営者にとって
一般消費者以上に深刻な問題です。

春の税率アップの時も、いかにお客に迷惑をかけまいと、多くの経営者が

非常に苦労したものです。
物価が上がり消費税が上がれば、当然仕入の金額も上り、当然その負担を
消費者にかけなければならなくなるこの苦しみを、消費税を上げる事を望む
政府執行部の人達には解からないでしょう。
彼らにとって、消費税がどんなに上ろうと、生活苦に苦しむ事は無いからです。
一番一致団結して頑張るのは選挙ぐらいですから。

それにしても、一部の人を除いて日本は住み辛くなりました。

かつて福祉問題、教育問題、人権問題と、日本は国民に豊かで安心できる
先進国を目指していましたが、物が豊かになり、生活が便利になったものの
多くの人々にとって、この国で生きて行く事が苦しい時代となりました。

大手企業による巨大マーケットは日本中を一括して彼らの市場としました。

コンビニ、スーパーマーケット、全国規模のチェーン店と、日本中に進出した
大企業の出先機関は、その土地の人々を引き付け、まるで地引網の様に
収益を上げています。

その反面、昔からその地で営む中小の企業、小売店の現状は最悪の状態です。

シャッターを閉めた店舗が目立つ商店街は相変わらず、今や地方自治体の
収益は火の車と言えます。
消費者にとっては何でも揃っている大型店舗に行けば、地元にないものでも
安く手に入り、自分たちの購入の場を地元の店ではなく、外部資本の大手店舗に
委ねる結果となるのです。
どんどん寂れる地元の店舗が日本の現状でもあるのです。

そんな中、その大手が値上げをすれば従わない訳にはいきません。

当然、消費者の出費は多くなり、家計が締め付けられるのは明らかです。
一極集中の一部の者の豊かさに多くの人々が苦しんでいる日本の現状に
今の執行部は本当に無頓着で無責任と言わざるを得ません。

選挙の時に、誰彼となく握手を求め、一日中頭を下げていたのは、

その先にある自分たちが得られる甘い蜜の為と言わざるを得ません。
私が利用する公共機関の沿線にある駅の看板を見ると、
いつの間にか、地元のお店の広告は無くなり、あるのは、医療機関と
金融関係、そして大手チェーン店の広告ばかりです。

日本人は我慢強く、苦しみを外に余りだしません。

いつも何事も無いかの様な住宅街の家庭が、今や火の車であり
崩壊寸前で苦しんでいる事も珍しくは無いのです。

外見ばかりを取り繕う様な、張子の虎の様な国家はまっぴらです。

弱者が守られ、本当の意味で真心が在る、おもてなしが出来る
日本になって欲しいものです。