2021年6月11日。気温が25度にまで上がりました。ベラルーシでは夏日です。
ベラルーシではインフレのスピードが5月は鈍ったものの、1年前と比べると、平均9.4%のインフレ率になっています。
特に野菜の値上がりが記録的です。
にんじんが 71,2%のインフレ。ビーツが 64,8%、キャベツが39,2% 、玉ねぎが30%.、じゃがいもが52,3%のインフレ率です。
また植物油はこの5ヶ月間で22,1%、マーガリンが20,2% 、食塩が19,2%、マヨネーズが17,6%のインフレです。
先月23日、ライアンエアー緊急着陸事件で拘束されたプロタセヴィチ氏がテレビ番組に出演したときのインタビューで、
「もうベラルーシ野党などは反政府デモ行進など呼びかけない。これからは経済戦争になり、国民は飢えにさらされる。」
と話していました。
つまり、シュプレエヒコールを上げながら、町の中をデモ行進をすると、すぐ逮捕、裁判になってしまう法律ができたので、野党はもうそんなことはしなくよい支持者に呼びかける。それより西側諸国を説得して、対ベラルーシ経済制裁を加えるほうが、効果があると考えている。その結果、ベラルーシ経済は悪化、そして国民は飢えに苦しむ・・・けれど、そういうふうに仕向けたのは野党ですから、国民の皆さんは恨むなら、野党を恨んでください、ベラルーシ政府は悪くない、逆に被害者だ、とPRしたいのかなとプロタセヴィチ氏の国営テレビ番組出演を見ていて思いました。
国としては対応策として中国製の商品などをどんどん輸入するから大丈夫、国民の皆さん安心してください・・・といったことを首相が発表していましたが、これも国民が政府のことを信頼してほしいからでしょう。
今日もリトアニアとベラルーシの国境地帯でリトアニアへのの不法入国者が拘束、保護、収容されました。
(ただし、ベラルーシ人ではなく、イラク人やアフガニスタン人が多いようです。)
最近不法入国者が増えたので、リトアニア政府は大人数を収容できるテント村、つまり難民キャンプを設立する予定です。その数はかつての20倍だそうです。
こちらは卒業式と受験シーズン。ロシアの大学はベラルーシ人が学費無料で勉強できる大学の枠を10倍の700人分に増やしました。
ベラルーシ人の優秀な人材はロシアへ流出しますね。一方で優秀でも思想的にアンチロシアのベラルーシ人はロシアへは行きません。
ポーランドはベラルーシ人プログラマーに入国ビザを発給していますが、その数はすでに1万人を超えました。
モギリョフの警察関連施設の入り口に手製の火炎瓶が投げつけられ、火災が発生。ドアが燃えましたが、けが人などはありませんでした。犯人は逃走中。
昨日から職場でネット接続ができず、不自由していましたが、今日の午後復旧しました