ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年6月2日。続報

2021-06-02 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年6月2日。また飛行機関連のニュースです。

 ルフトハンザはフランクフルト・モスクワ間のフライトを停止しました。ベラルーシ上空を飛行するからです。

 

 昨日、法廷で自殺を図ったラティポフ氏ですが、首をペンで刺して意識不明になり、緊急手術を受けて、一命をとりとめたばかりなのに、もう病院からミンスク市内の刑務所に移送されました。

 命に別状はないという病院の発表でしたが、そんなに早く回復するものでしょうか。すぐに刑務所に逆戻りです。

 

 ライアンエアー緊急着陸事件の際、身柄拘留されたプロタセヴィチ氏の取り調べ中の映像が国営テレビのニュース内で放映されました。長時間の取り調べの中のたった10秒の映像です。そこで同氏は「自分はただ罠にかけられただけと信じている。」などと話しています。

 短い映像なので、切り取られている部分だけでは、同氏が意図していることがはっきり分かりません。が、これは、つまり同氏はベラルーシの政権転覆を図る外国勢力に操られて、反政府活動をしてただけ・・・と主張しているように私には思えます。別の政府側の報道では、反政府活動家にスポンサーがいるとプロタセヴィチ氏が取り調べ中に話したそうです。「罠にかけられて、ライアンエアーに乗せられた。」という解釈もできますが、私はそうではないと思います。

 要するに、ベラルーシ政府は政権転覆や弱体化を狙っているのは外国勢力であり、反政府活動を行なっているベラルーシ人はその手先だ、というイメージ操作をしているように思えるのです。本当に悪いのは外国だ、ということです。このような印象を与える報道の仕方は、戦争が始まる前の時期に政府がよくする方法です。侵略してこようとする敵国がいるから、我々も戦わざるをえないのですよ、という理由づけ(大義名分)を国民の前に示さないといけませんから。

 

 プロタセヴィチ氏の両親は、ベラルーシ国営テレビ局が、同氏のことをテロリストと呼んだことについて、虚偽を報道をしたとして裁判に訴えることを公表しました。

 ちなみにこの両親は事件が起こる前からポーランドに出国しています。プロタセヴィチ氏は高校生のときから反政府活動をしていたため、高校を退学させられたり(その後、別の高校に編入して卒業しています。)しており、ある意味有名人だったのですが、両親は息子の反政府活動に反対していたわけではなく、どちらかと言うと応援していました。父親は軍人だったらしいですが、2年前息子が逮捕を逃れるため国外を出てから、両親も国内に住めない状況になったらしく、ポーランドに出国しています。

 

 身柄拘束されていた在ベラルーシ・ポーランド人協会の会長など3人が、今日解放されましたが、そのままポーランドに事実上の国外追放されました。

 

 キプロスに滞在していた450人のベラルーシ人がベラビア航空のフライトのキャンセルのため、帰国できないままでいます。このままずっとホテル暮らしになるのでしょうか? 今日、キプロスからモスクワへ行く便で出国し、モスクワ経由でベラルーシへ帰国しようとしたそうですが、その便が突然欠航になってしまったそうです。

 

 ベラルーシでは今日からまたガソリンが値上がりしました。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者39万5990人。死者数2871人

2021-06-02 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年6月2日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は395990人になりました。1日の新規感染者数は915人です。増えましたが、1日の新規検査数は前日の2倍以上なのに、新規感染者数はさほど増えていません。

 死者数は2871人です。

 387338人が回復しました。

 636万件を超える検査数となりました。