ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年4月11日。ウクライナ侵攻から412日目

2023-04-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年4月11日。
 ベラルーシはやっと本物の春がやってきました。雪が溶けて水が河川に流れ込み、ゴメリ州のほとんど全ての川で水位が上がっています。洪水になっている地域もあります。
 
 ベラルーシでは徴兵の条件に当てはまるかどうかの確認作業が進んでおり、徴兵の招集がかかった者は外国に住んでいても、5月9日までにベラルーシに戻らないといけなくなりました。外国の大学に留学中の場合、すぐに戻らなくてもよいというのが今の法律ですが、これが1年後撤廃される可能性があります。


 ロシア下院の国防委員長は11日までに、兵役の招集令状を紙の文書だけでなくインターネットでも通知できるようにし、拒否した者には出国禁止処分などを科すことができる法改正案を提出したと明らかにしました。
 ウクライナ侵攻に絡んで昨年秋に行った部分動員の際、多数の市民が兵役忌避のため出国したことを念頭に動員手続きを効率化することが目的とみられます。こうすると出国するときに国境地帯や空港の出国審査で、国から出ていかないように止めることが簡単にできるようになりますね。

 ロシアでは今月から40万人規模とされる契約軍人の募集が始まっています。募集のチラシなどによると、対象は18歳以上で、11か月以上の契約が必要となり、報酬は軍事作戦の地域では月21万ルーブル、日本円でおよそ34万円からとなっています。
 40万人を集めるのは「現実的ではない」とする声も出ていますが、独立系メディアなどは各地の地方当局に対し、事前に採用人数が割り当てられていると報じています。例えば○○市の人口は△△万人なのでこれだけの契約軍人をあ集めなさいと政府から通達があり、目標人数に達しなかったら担当者が責任を取らされるのでしゃにむにかき集めます。ひどい場合は道を歩いていたところを無理やり・・・という方法を選ぶ自治体も出てくるかもしれません。
 

 ロシアは経済制裁対策のために、ベラルーシから乳製品を大量に輸入するようになりました。ある意味において、ベラルーシ企業からすると大きなビジネスチャンス到来です。
 そのせいか国内のチーズの値段が上がっていますが、他の商品も値上がりしているので驚きません。
 もっと驚くニュースは、輸入した側のロシアが、ベラルーシのチーズの品質に問題ありとして高品質証明をロシア国内で(明日の日付で)無効にしたことです。つまりベラルーシのチーズの販売ができなくなったのですが、その理由は、あるベラルーシ企業トゥロフ乳製品工場のチーズ製品(スモーク・チーズやクリームチーズ)の中に牛脂が混ぜられていたからです。
 乳製品に脂身を混ぜたらだめでしょ・・・トゥロフ乳製品工場はベラルーシ南部、ウクライナ国境にちかいところにありますが、最近はロシア向け輸出で業績を伸ばしていました。本社はミンスクにありますが、今日は平日の昼間から閉まっています。
 (この企業の製品でモッツァレラとかクリームチーズとか食べたことあるわ・・・うちの子がお菓子作りするときによく買っていました。ベラルーシの伝統的なチーズより、リコッタチーズとかマスカルポーネといったイタリアらしい外国風チーズを作っている企業だったのに。牛脂を食べていたんですか、私は。)