ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

コハンさんのレクチャー

2023-04-01 | 日本文化情報センター
 2023年4月1日、ミンスク市立児童図書館でアレクサンダー・コハンさんのレクチャーを行いました。
 コハンさんは日本文化情報センターの日本語教室で勉強していた生徒の一人です。千葉大学院に留学し、今は日本にあるアメリカ企業で働き、日本滞在歴は10年。(うちの子と一緒にウクライナまで日本語能力試験を受験しに行ったのが懐かしい。あのころはミンスクは試験会場ではなかったから・・・と思い出したのですが、今もミンスクは試験会場じゃないですね・・・。)

 伝説の先輩であるコハンさんが久しぶりに一時帰国すると連絡が来て、このような機会は滅多とないので、日本での学業と就労をテーマにレクチャーの講師になっていただきました。
 日本に留学したいとか就職したいと夢見る今の生徒、そしてその保護者がどっと押し寄せました。
 とても丁寧にこちらからの質問にも答えてくださり、みんな心から感謝していました。
 私としてはコハンさんの話を聞いて、後に続く後輩がどんどん出てきてほしいです。みんなの目標です。

 コハンさん、べラルーシでは本当に貴重なお話をありがとうございました。
 やっぱりコハンさんのように努力することが大事だと生徒のみんな理解したと思います。

2023年4月1日。ウクライナ侵攻から402日目

2023-04-01 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年4月1日。
 
 ロシアのタス通信によると、中国の国連副常駐代表が国連安保理の緊急会合で、核保有国に対して海外に核兵器を配備しないよう呼びかけ、既に海外に配備している核兵器を撤去するよう促しました。
 ベラルーシに核兵器を配備すると決めたロシアを批判していますね。ロシアと中国の関係がこれから変化するかもしれません。
 日米などは、ロシアの配備決定を非難したうえで、ロシアとベラルーシに対し、配備を撤回するよう迫りました。
 ベラルーシ代表は、西側諸国に対し、ベラルーシの内政干渉をしないでほしいと反論。核兵器を使って先制攻撃をすることはベラルーシはないと強調しました。ただ外から攻撃を受けた場合は、使用する可能性があることも発言しています。

 
 2020年のベラルーシ大統領選挙後にベラルーシを離れた野党支持者のうち帰国希望者が、入国を許される法律が今年2月にできて、申請の受付が始まりましたが、現時点で56人の申請希望が受け付けられたと公表されました。
 20万人が出国してそのうち帰国希望者は56人だけです。ただし、この20万人の中には、政治的な理由はなく、就職のために出国したベラルーシ人も含まれます。
 帰国の申請を受け付けるのは今年の年末が締め切りです。


 キーウ洞窟大修道院長が家宅捜索をウクライナ保安庁から受けました。ロシアのために働き、宗教的憎悪を扇動し、ウクライナ大統領の子供たちを呪った疑いが持たれているそうです。呪ったとか呪っていないとか証明するのは難しいと思うのですが。
 この修道院の修道士が立ち退きを迫られている問題で、 ウクライナ文化省の長官は、修道士は大修道院に留まることができると述べたが、条件として、ロシア正教会から分裂したウクライナ正教会に移ること提示しています。
 しかし修道院長らは拒否。その結果、家宅捜索、そして起訴です。
 修道院長は3月31日に病気になり、入院しました。そのため裁判が4月3日に延期になったのですが、結局予定通り今日、キーウの裁判所は修道院長を2ヶ月の自宅軟禁の判決を出し、信者との接触を禁止しました。
 ロシア正教会は、修道院長を逮捕したウクライナ当局を「無法者」と批判。
 ベラルーシ正教会も、本来のウクライナ正教会を保護するよう声明を出しました。