ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年4月5日。ウクライナ侵攻から406日目

2023-04-05 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年4月5日。
 今日も小雪が降る中出勤でした。

 予定通りベラルーシ大統領はモスクワを訪問しロシア大統領と首脳会談を行いました。
 改めて両国の協力関係を再確認。政治・経済・軍事関係の内容が中心でしたが代替輸入についてさらに話し合われたようです。経済制裁をかわすため協力し合うということです。
 ベラルーシはインフレが延々と続いています。輸入品は減り、何とか国内でできる限りの商品を生産しようとしています。地産地消です。ベラルーシは農業国なので、ロシアに乳製品など輸出しています。12%ロシア向け輸出が増えました。
 なかなか気温が上がらないので農場では種まきができず、今年の収穫量がどうなるか心配なところです。
 ガソリンはやや値下げされました。
 ドルやユーロに対してベラルーシ・ルーブル安傾向が続いています。


 ウクライナ大統領はワルシャワを訪問し、今日、ポーランド大統領首脳会談を行い、会見でさまざまな支援を継続すると約束したポーランドに対し感謝の意を示しました。ポーランドが「MIG29」戦闘機14機をウクライナ軍に供与することも明らかにされました。

 ラトビアは、来年から若い男性に対する兵役義務を復活させることを決定しました。


 ロシアのマリア・リボワ・ベロワ大統領全権代表(子どもの権利担当)は4日、家族の要請があればウクライナの子どもを引き渡す用意があると表明しました。
 同氏は記者会見で、侵攻開始後に国外に移送された子どもについて「ウクライナ当局のいかなる代表からも」連絡はないと指摘。また、子どもを捜している親に対し、「私にメールを書いてほしい。あなたの子どもを見つけるために」と呼びかけました。つまり、ウクライナの親が同氏にメールで「うちの子を返して。」と訴えたら子どもは親元にかえしてもらえるようです。
 養子になった子どもはウクライナ国籍を残したままロシア国籍も与えたそうです。二重国籍者ですね。ウクライナ側は許さないでしょう。男の子の場合、成長したらロシア軍に兵役義務として徴兵され、ウクライナ軍と戦わされますよ。

 ロシアに連れ去られたマリウポリ出身の17歳の少年がウクライナに帰ろうとしたもののベラルーシで拘束され、ロシアに連れ戻されたという情報があります。真偽は不明です。


 ロシアのブリャンスク地方クリンツォフスキー地区で、ウクライナの飛行機が墜落しました。国境警備隊は、墜落後、ウクライナ領土に越境して逃げようとしたパイロットを拘束しました。このパイロットの顔など拘束されたようすの動画がSNS上で出回っています。


 今日のロシア大使着任の儀式で、アメリカ大使を含む大使たちの前でロシア大統領は「ロシアがクリミアに侵攻した当時の、アメリカからウクライナへの支援が、危機を招いた。」と演説し、大使たちは無言の反応を見せ、拍手もしませんでした。ロシア大統領は戸惑った様子を見せました。動揺しているというより、いつも何を言っても拍手ばかりされる立場なので、いつもとちがうと感じたように思えます。