ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年4月4日。ウクライナ侵攻から405日目

2023-04-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年4月4日。
 今日も雪が降る中出勤です。

 2月26日にマチュリシチ空軍基地で、ロシア軍機が爆破された事件について続報です。
 ベラルーシ側の説明によると犯行に及んだのはウクライナ側のテロリストとその協力者20名で、すでに拘束されています。ベラルーシ野党は彼らが潜伏するのを助けたとしています。
 KGBの捜査によると首謀者はロシアとウクライナの両方のパスポートを持つニコライ・シュヴェツです。現在、取り調べに対して協力的な態度であるそうです。
 また容疑者たちは組織化したグループで、訓練されており、背後に外国の諜報機関がいるため、今回の犯罪行為は国家反逆罪として起訴され、また現在のベラルーシの法律では、死刑の判決が出る可能性も示唆されています。


 ロシア対外情報局長官は今日、ミンスクでベラルーシ大統領と会談し、諜報分野での連携強化で一致しました。
 そして明日、モスクワで両国の首脳会談が行われます。

 
 フィンランドは今日、NATOに正式加盟しました。
 それに対しロシア大統領報道官は、NATOの拡大は「ロシアの安全保障と国益に対する侵犯」とし、ロシアはフィンランドにNATO軍が配備されないか、注意深く見守ると述べました。
 ロシア国防相は、フィンランドのNATO加盟でウクライナでの紛争がさらにエスカレートする可能性が高まると警告。ただ、ウクライナでの「特別軍事作戦」の結果には影響を及ぼさないと述べました。
 ロシア外務次官は昨日、「NATO加盟国の軍隊と軍備がフィンランドに配備されれば、ロシアは軍事的な安全保障を確保するための追加措置を講じる」と警告しています。
 ロシアはNATOの当方拡大に強く反発してきましたが、ウクライナに侵攻したためにかえってNATOが近づいてきました。「北風と太陽」の話を思い出しました。


 2日にサンクトペテルブルクのカフェで起きた爆発では、軍事ブロガーが死亡し、26歳のロシア人女性が拘束されていますが、「国民共和国軍」を名乗る反プーチン政権派の組織が4日、SNSを通じて犯行声明を公開しました。事件について「外国の組織や情報機関の支援は受けていない」と主張しています。
 カフェの元所有者で民間軍事会社創立者のプリゴジン氏は4日、爆発現場で支持者らと集会を開き、イベント活動を継続していくとアピールしています。