電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

桃の収穫が終わった~今年の出来具合は

2017年09月10日 06時02分13秒 | 週末農業・定年農業
専業農家だった亡父の果樹園を受け継いで始めた勤め人の週末農業も、早や九年目。サクランボを中心に、なんとか維持管理してきました。とくに近年は桃の出荷に取り組み、いろいろ試行錯誤しながら三年目となりました。このほど、今年の桃の収穫が完了し、農協への出荷も終わりました。数量面では一昨年の記録を更新し、ひそかに喜んでいるところです。
この間に学んだ桃の管理や出荷に関する私的ポイントは次のとおり。

  • 着果管理について。摘花が大事だが、過ぎたるは及ばざるがごとし。四月には手のひらを広げたくらいの間隔にして、五月に花の間隔の二倍~三倍くらいに摘果する。
  • 六月上旬に硬核化するので、それ以前におおむね摘果を済ませる。サクランボの時期になると、桃の世話などとてもできない。
  • サクランボが終わった七月に、混み具合をみて仕上げ摘果。
  • 乾燥した天候が続いた後に急に大雨が降ると、根にたまるはずの苦み成分が実に移行し苦くなる場合がある。乾燥時に適度な灌水が大事だというが、実際問題として天候には勝てない。収穫時期を遅らせるとやや改善が見られ、苦みが減少してくる。
  • 収穫前に、段ボール箱、ネット、白ガムテープなど出荷用品をそろえておく。必要な数量は、前年度の出荷実績を見ればよい。
  • 出荷時期は、軟化を恐れて早めにしていたが、収穫即出荷(発送)を心がければ、「あかつき」は8月上旬〜お盆前まで、「川中島白桃」は8月末~9月上旬でもよさそうだ。



桃の場合、農協の集荷時刻が午前11時となっています。したがって、午後から夕方にかけて収穫した桃は、夜~朝にかけて選果・梱包され、集荷ののちに午後のトラック便で市場に運ばれます。早ければ翌朝、遅ければ翌々日に競りにかけられ、お店に並ぶのはその日の昼前後からになるでしょうから、消費者の手元に届くのは収穫して少なくとも三日後くらいになるはずです。この頃には、収穫直後にくらべて、だいぶ実が軟らかくなっていることでしょう。



これに対して産直の場合は、収穫から発送までの時間が短く、おおよそ一両日のうちに到着してしまいますから、まだ実が固いうちに受け取ることになります。固い桃が好きな人には喜ばれるでしょうが、やわらかくなった桃が好きな人からは誤解を受ける可能性があります。このへんの事情は、理解してもらうしかありません(^o^;)>poripori



最後の桃で桃のヨーグルトを食べました。隣家の同級生に、ハックルベリーをいただいたので、妻がジャムを作ってくれました。たいへん美味しいです。


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