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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

もしかして糊が問題なのでは~Jetstreamボールペンの裏写り問題について考える

2011年11月06日 06時05分03秒 | 手帳文具書斎
先日、田舎でも入手しやすい定番文房具の良さについて記事(*1)にしました。このとき、愛用している Jetstream ボールペンの裏写り問題について、話題にしました。

そういえば……と思い出したのが、備忘録ノートを記録する主たる筆記具を、青色から黒色に変えた記憶です。たしか、Jetstream ボールペンの太字の青を使っていて、裏写りが甚だしいために黒に変えたのではなかったか。

で、過去の備忘録ノートを点検してみました。なるほど、たしかに2007~8年頃に裏写りのひどい時期があり、この頃に黒に変わっています。一方で、Jetstream の同じ青色太字を用いた同年同時期のメモでも、それほど裏写りがひどくないページもあります。これは、単純に紙とインクの相性だけではなさそうです。

さっそく「Jetstream 裏写り」で検索してみました。その結果、わかったこと:

(1) 紙の裏に抜けているのは、油ではなく染料である。
(2) (空気中の)水分で、染料が紙の繊維に浸透しすぎてしまうのが原因。
(3) インクの浸透性は、紙の質(吸湿性)によって違う。

そこで、ピンと来ました。

「糊が原因なのではなかろうか。」

激しく裏写りしているページの周辺には、チケットやらレシートやら新聞記事等が糊付けされていることが多く、しかも2007~8年当時は、「アラビック」や「消えいろピット」など湿り系の糊を使っていたはず。もしかすると、糊の湿気が Jetstream のインクを紙の繊維に浸透させ、裏写りを生じさせているのかも。青色インクの染料は、たまたまこの性質が顕著だったのでしょう。黒色インクの場合、この浸透性がさほど高くなく、今使っている糊も乾き系の固形糊を使っているために、裏写りの問題が発生しにくくなっているのでしょう。

浸透性の高い紙を使っている「ほぼ日」手帳の愛用者は、何でもペタペタと貼り付ける習慣があり、糊も多用しそうです。どうも、この相乗効果で、Jetstream ボールペンの裏写り問題が発生しているように思えます。

ホームズ君、こんな推理では、どうだい?



ワトソン君、けっこういい線行ってるかもしれないよ。

(*1):高級品は出てこないけれど~「電網郊外散歩道」2011年11月


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4 コメント

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三毛猫ホームズ!? (望 岳人)
2011-11-07 20:42:46
いやー、いい表情ですね。
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望 岳人 さん、 (narkejp)
2011-11-07 21:16:16
コメントありがとうございます。
>三毛猫ホームズ!?
うふふ。あまりにも見え見えでしょうか。ご想像におまかせいたします(^o^)/
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ゲルインク裏抜け検証のまとめ記事をつくりました (こっこ)
2013-04-15 17:39:01
はじめまして。

ゲルインクの裏抜け検証記事のまとめを作らせていただきました!

http://matome.naver.jp/odai/2136601292259769101

本記事にリンクさせていただきましたので、ご報告させていただきます♪

文房具紹介を中心としたブログをやっていますので、お時間があるときにでも覗いてやってください♪
宜しくお願いします。
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こっこ さん、 (narkejp)
2013-04-15 21:19:24
コメントありがとうございます。古い記事をご紹介いただき、ありがとうございます。Jetstream ボールペンは、今ではなくてはならない存在になりました。青は裏抜けが起こるため、使用頻度は低下しましたが、くっきり濃い黒は、なめらかな書き味とともに、今なお魅力的な存在です。
なお、Jetstream は新油性タイプで、ゲルインクとは違うはずです。
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