
万年筆というものは、筆記具としてはすっかり趣味の製品になっているのかもしれませんが、私の場合はまだまだ現役筆頭です。さすがに在職時のような筆記量ではなくなりましたが、依然として主たる筆記具の位置にあります。先日、メインユースの万年筆の一つ、プラチナ#3776ブルゴーニュ(F)のインクが切れましたので、例によって同社の古典ブルーブラックインクをボトルからコンバータで補充しました。とはいうものの、インク・コンバータというのを見たことがない人も多い時代ですので、ちょこっとだけご紹介。

こんなふうに、コンバータ内のインクが空になったら、コンバータの尻ネジをまわして内部のピストンを一番下まで下げ、写真のようにインクボトルの中に差し込んで尻ネジを逆に回してインクを吸い上げます。満タンになったらほんの少しだけネジを戻して引き上げ、ペン先に付いた余分なインクをティッシュ等で拭き取り、補充完了。

あとは、インク補充の記録をメモするなど試し書きをして終了です。前回の補充が12月でしたので、およそ2ヶ月弱ということになります。

このプラチナ古典ブルーブラックインクの場合、たいていの紙で裏抜けしないという特性を持っていますが、加えてカートリッジよりもボトルインクのほうが青色が鮮やかな印象があります。昔はパイロットのインクを裏抜けに文句を言いながら使っているだけでしたので、インクでこんなに性質が違うのかと驚いたものでした。そんな理由から、いま愛用のインクとなっています。
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