電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

孤独というものの受け止め方

2018年10月20日 06時05分55秒 | Weblog
若い頃は、孤独感を感じることはあっても、本当に一人ぼっちではありませんでした。家族があり親戚があり、多くはないけれども仲間や友人がいて、失意も慰められ、未來を夢見ることもできました。

しかしながら、老年の孤独はいささか様相が異なります。親は亡くなり、配偶者も失い、子供もいない家で、仕事上の付き合いも消え、近隣の人との交流もあまりない境遇に陥ったとしたら、これは寂しい。しだいに寒くなる今の季節など、少し体調を崩しただけで、悲観的な気持ちになってしまいがちです。

本当の寂しさにじっと耐えながら、とりあえず日々の暮らしを送っている時に、ご近所の人から時折示される親切や気遣いの、なんと嬉しく有り難いことか。田舎のコミュニティならではの、一人暮らし高齢者世帯にときどき手作りや仕出しの弁当を届ける仕組みなどは、当事者の立場に立ってみると、実に心があたたまるような思いでしょう。お弁当を手配したり届けたりする手間をいとわず声がけする民生委員や婦人会の役員の方々には、頭が下がります。もし、高齢者が某アカウントをもっていたら、きっと「いいね!」みたいなものがたくさん付くのではなかろうか。


コメント    この記事についてブログを書く
« プラチナ万年筆「プロシオン... | トップ | サクランボ果樹園の秋の管理... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事