電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

サクランボ果樹園の秋の管理作業が

2018年10月21日 06時04分21秒 | 週末農業・定年農業
亡父から受け継いだ我が家の果樹園は、サクランボ、スモモ、桃、プルーン、リンゴと収穫作業がおおむね一段落し、あとは柿の収穫と干柿作りを残すばかりとなりました。この時期、来年を見越して、管理作業をしっかりとやっておく必要があります。具体的には、例えばサクランボを例に取ると、

  1. 光合成を行う葉を健康に保つ  来年のためには、しっかりと光合成を行って樹体に栄養分をたっぷり蓄える必要があります。特に葉の健康が重要で、褐色穿孔病やダニによる褐変を防止するため、九月中〜下旬に草刈りを行い、葉と枝を中心にZ-ボルドーやカネマイト等の防除を行います。
  2. 肥料の散布  作物を収穫するということは、畑から栄養分を奪うことでもありますから、不足する栄養分を肥料という形で補う必要があります。特に、堆肥など有機質肥料を重視し、ミミズなどの土壌生物が活動しやすい土にしてやることと、微量成分をバランスよく補う施肥を行います。適期は九月中です。
  3. 樹幹や太枝に食い込むコスカシバ対策  ご近所に放置果樹園がある関係もあって、どうしてもコスカシバが目立ちます。対策が後手に回ってしまい、ここ数年で何本か枯れてしまいました。10月上旬、樹幹と主枝に重点的にトラサイドを散布します。

今年は9月下旬にひどい風邪をひき、39度を超える高熱でダウンしたために、9月の管理作業が実質的にできませんでした。そのため、一部にダニによる落葉が目立ちます。10月になってからなんとかコスカシバ対策防除を実施し、さらにこの週末に一ヶ月遅れで肥料散布を行いました。実際は、肥料から栄養分を吸収するにも光合成の力が必要で、落葉してしまえば肥料も役に立ちません。でも、残りの葉で吸収できる分だけでもと、汗を流しました。今日は樹幹に食い込んだコスカシバの幼虫をなんとか掘り出して、これ以上の枯死の拡大を防ぎたいところです。







昨日は、予報に反して雨も降らず、お天気に恵まれました。午前中の作業を終えて家に帰る前に、10月のリンゴ「紅将軍」を収穫しました。Z-ボルドーを散布していないために抗菌効果がなく、表面に少々汚れが目立ちます。まあ、味は変わりませんし自家消費ですので文句はありません。よく洗って、早めに消費してしまう予定です。



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