電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

チャイコフスキー「1812年」を聞く

2007年03月06日 06時52分43秒 | -オーケストラ
レオポルド・ストコフスキーという名前は、映画「ファンタジア」を指揮している人であり、また映画「オーケストラの少女」に出てくることから、なんとなく馴染み深いように感じていました。まだ若い頃、いわゆるオーディオ・ブームの時代に、ストコフスキーはまだ精力的に録音を行っておりましたし、廉価盤にもストラヴィンスキーの「火の鳥」「ペトルーシュカ」のような曲目がありました。

その頃の記憶の中で、とりわけ鮮明なのが、チャイコフスキーの大序曲「1812年」のLP発売です。ただでさえスペクタキュラーな音楽に軍楽隊や大砲を加え、さらに合唱にクレムリンの鐘の音までミキシングしてしまった、ど派手な録音です。FM放送で聞いて以来、面白いなぁと思ってはいたものの、実際に自分で購入する順位は、ずっと低いままでした。

ところが年月は過ぎ、CD廉価盤で発売されるにおよび、行きつけのCDショップで発見し、ふと思い付いて購入したのでした。1969年、ロンドンで収録されたデッカ録音。聞いてみると、なんともスタイリッシュで、面白い面白い。記憶に残る合唱と鐘の音が印象的です。チャイコフスキーがもともとスコアに書き込んだように錯覚してしまうほど、さまになっています。チャイコフスキー作曲、ストコフスキー編曲の大序曲「1812年」といったところでしょう。

妻と一緒に映画に行くとき、車内でこの曲をかけていたら、大砲の音と合唱と鐘の音に二人でだいぶ盛り上がりました。で、見た映画が「墨攻」。あまりの大量殺戮に、一気に盛り下がりました。私たち夫婦は、やっぱり人畜無害コンビのようです(^_^;)>poripori

■レオポルド・ストコフスキー指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
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