電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

R.シュトラウスと「フニクリ・フニクラ」

2007年03月29日 07時06分27秒 | -オーケストラ
以前、N響アワーで、R.シュトラウスの交響的幻想曲「イタリア」という曲を聴きました(*)。この曲の4曲目(第四楽章?)「ナポリの人の生活」に、「フニクリ・フニクラ」の旋律が出てくるところなど、面白く聞きました。指揮のW.サヴァリッシュさんが、まだお元気な頃で、たいへん懐かしく思ったものです。

さて、飯森範親指揮の山形交響楽団のライブCD第二弾には、この曲が収録されています。写真右、「アルルの女」のところで取り上げたCDのトップが、実はこれです。シュトラウスの作品16という番号を持つこの曲は、実際の演奏会でしばしば聞ける曲ではなかろうと思います。それが、全曲ライブ録音で聴けるのが嬉しいものです。

第1楽章「カンパーニャにて」、第2楽章「ローマの廃墟にて」、第3楽章「ソレントの海岸にて」、第4楽章「ナポリ人の生活」。演奏は、かなりの力演です。このCDは、山形ローカル販売ではなくて、全国どこからでもネット上でも購入できるようです。いや、便利な世の中です。だからこそ、ローカリティが貴重になるのかも。

■飯森範親指揮、山形交響楽団
I=9'22" II=11'51" III=11'46" IV=8'48" total=41'47"

シュトラウスがイタリアを旅行したとき、ポンペイの遺跡を見て、さらにケーブルカーでヴェスヴィオス火山を見学したのだそうです。このとき、登山電車のCMソングだった「フニクリ・フニクラ」をナポリ民謡と勘違いして、この音楽に取り入れてしまったのだそうです。おかげで、著作権がらみの訴訟に発展して、罰金を払うとか払わないとか、ややこしいことになったそうな。

そのへんのところも含めて、「フニクリ・フニクラ」の歌について、楽しい記事がありました。梅丘歌曲会館「詩と真実」更新情報(*2)というサイトで、「フニクリ・フニクラ」の記事にリンクしている歌詞のページがそれです。もとの歌詞の意味と、一世を風靡した「鬼のパンツ」の替え歌まで載っています。実に愉快です。

(*):今日のN響アワーは~電網郊外散歩道の記事
(*2): デンツァ「フニクリ フニクラ」詞:トゥルコ~梅丘歌曲会館「詩と真実」更新情報
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