トーマス・フリードマン著『フラット化する世界』の下巻をようやく読み終えました。取材の視点や議論の立て方なども、たいへん興味深く、面白く読みました。
第二部 アメリカとフラット化する世界(承前)
-第6章 無敵の民-新しいミドルクラスの仕事
-第7章 理想の才能を求めて-教育と競争の問題
-第8章 静かな危機-科学教育にひそむ恥ずかしい秘密
-第9章 これはテストではない
第三部 発展途上国とフラット化する世界
-第10章 メキシコの守護聖人の嘆き
第四部 企業とフラット化する世界
-第11章 企業はどう対処しているか
第五部 地政学とフラット化する世界
-第12章 フラットでない世界-銃と携帯電話の持込みは禁止です
-第13章 ローカルのグローバル化-新しい文化大革命が始まる
-第14章 デルの紛争回避理論-オールド・タイムvsカンバン方式
結論 イマジネーション
-第15章 二つの選択肢と人間の未来-11.9 vs 9.11
アメリカ社会と教育の問題点を指摘した「静かな危機」などは、日本でも同様でしょう。メキシコと中国の比較は、「知識労働者の育成において、中国のほうがはるかに速く幅広い変化を遂げた」ため、と指摘しています。教育、民営化、インフラ、品質管理、中間管理者層の育成、新テクノロジーの導入のいずれでも中国のほうが上であり、メキシコは大市場である米国に近い地政学上の有利さを生かす大きな戦略がなかった、とも。
一方で、同じテクノロジーのプラットホームから知識と発想の種を得ていても、そこで花咲く文化は多種多様で。同じ土壌でも違う木が育つ、とも指摘し、中東地域での文化の特徴にも深い理解を示しています。最後に提示された「たった一つの好事例」は、少しほっとします。
しばらくぶりに、小説以外に充実した本を読みました。知的な興奮はジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』以来かと思います。
写真は、先週訪れたある公園で、老人と孫と犬を撮影したものです。こういう風景は心が和みます。フラット化する世界が、こういう平和を押し潰さないことを祈るばかりです。
第二部 アメリカとフラット化する世界(承前)
-第6章 無敵の民-新しいミドルクラスの仕事
-第7章 理想の才能を求めて-教育と競争の問題
-第8章 静かな危機-科学教育にひそむ恥ずかしい秘密
-第9章 これはテストではない
第三部 発展途上国とフラット化する世界
-第10章 メキシコの守護聖人の嘆き
第四部 企業とフラット化する世界
-第11章 企業はどう対処しているか
第五部 地政学とフラット化する世界
-第12章 フラットでない世界-銃と携帯電話の持込みは禁止です
-第13章 ローカルのグローバル化-新しい文化大革命が始まる
-第14章 デルの紛争回避理論-オールド・タイムvsカンバン方式
結論 イマジネーション
-第15章 二つの選択肢と人間の未来-11.9 vs 9.11
アメリカ社会と教育の問題点を指摘した「静かな危機」などは、日本でも同様でしょう。メキシコと中国の比較は、「知識労働者の育成において、中国のほうがはるかに速く幅広い変化を遂げた」ため、と指摘しています。教育、民営化、インフラ、品質管理、中間管理者層の育成、新テクノロジーの導入のいずれでも中国のほうが上であり、メキシコは大市場である米国に近い地政学上の有利さを生かす大きな戦略がなかった、とも。
一方で、同じテクノロジーのプラットホームから知識と発想の種を得ていても、そこで花咲く文化は多種多様で。同じ土壌でも違う木が育つ、とも指摘し、中東地域での文化の特徴にも深い理解を示しています。最後に提示された「たった一つの好事例」は、少しほっとします。
しばらくぶりに、小説以外に充実した本を読みました。知的な興奮はジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』以来かと思います。
写真は、先週訪れたある公園で、老人と孫と犬を撮影したものです。こういう風景は心が和みます。フラット化する世界が、こういう平和を押し潰さないことを祈るばかりです。