電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

安けりゃいいってもんじゃない

2006年07月11日 20時35分14秒 | Weblog
これまでは、安いことがいいことでした。百円均一にしろユニクロにしろ、価格破壊で安価に品物を提供することが評価されました。ところが、一通り普及すると、モノ余り感があって、新たな需要には結びつかない。
また、コスト追求が行過ぎた結果、マンションやエレベータなど、安全という根本的な価値に疑問が出てきたことから、無条件に安けりゃいいのか、という反省も生まれてきました。バカ高いよりは安いほうがいい、だけど安けりゃいいってもんじゃない、という意識でしょうか。どうも、私たちが信頼できる価格というのがありそうです。
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コモディティ化の意味

2006年07月11日 07時21分54秒 | Weblog
様々な技術や製品が普及し、一定の比率に達すると、コモディティ化(日用品化)が起こるとはよく言われることです。かつては高級品だったものが、コモディティ化して価格も下がりますが、なぜ日用品化すると価格が下がるのでしょうか。
それはたぶん、大切に思わないから、でしょう。大切でないものにはお金をかけたくない、という考えが強いからなのでは。安いものが大量に供給されれば、高いものは売れない、したがって価格も低下する、という循環がおこります。

ただし、病気をすると考え方が変わるようですね。日常の価値に気づくようです。今まで大事にしまっていた陶器や道具を、日常的に使うようになります。すると、今まで使っていた安物がみすぼらしく感じられて、「捨てましょう」となる。スペースも空いてきます。日常的に使うものだからこそ、別に高級品でなくてもいいから、安心できるいいものを使いたい、と思います。

旅先では、ふだん感じないことを感じます。面白いですね。
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