厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2023年181冊目 『会計思考トレーニング』は、すべての管理職が知っておきたい管理会計における意思決定論

2023-07-11 12:12:01 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

これから管理職になる人、なったばかりの人が、会社の数字に強くなり、デキる管理職になるための本です。

会社の数字に強くなるために、身につけるべき「管理会計」の基本的な考え方を事例をもとに解説します。

 

マネジメントにおいて最も重要な仕事は意思決定であり、管理会計の役割はまさにそこにあります。

管理会計で大切なのは、数字を使ってどうロジカルに考えるか。

本書は、会社の数字を使って、定量的かつロジカルな意思決定ができるようになることを目指します。

 

とても「意思決定」とは言い難い、前例・しがらみ・勘などに基づく政治的判断が企業ではまだまだ多いと思います。

管理会計には数学的素養が不可欠ですが、そんなに難しくないことが分かります。

 

「外注すべきか」「値下げすべきか」「受注すべきか」「事業撤退すべきか」・・・管理会計における意思決定論が分かりやすく学べる1冊です。

 

【my pick-up】

◎外注で人手が浮いた効果は機会費用で考える

人そのものを削減しないのであれば費用の削減は見込めませんから、営業部だろうとどこだろうと、異動の効果は費用の削減では測れません。効果があるとすれば、浮いた人を他の業務に振り向けたときの売上高の増加です。これが機会費用です。人手が浮いた効果は、費用削減ではなく、売上高の増加でしか測れないのです。

外注のケースでは「浮いた人は他の業務ができるようになるから、それでいい」と言う人も少なからずいます。これもメンバーシップ型ならではのボヤっとした考え方です。他の業務ができるようになるというだけでは、何の経済効果も出ません。重要なのは、新しい業務をやることによって、どういう売上高の増加が見込めるかです。

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2023年180冊目 『「人気No.1」にダマされないための本』は、ランキングデータの正しい読み解き方を身につける

2023-07-11 11:59:38 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

企業は自社商品・サービスの魅力をアピールする際に「No.1」と言える材料があると心強いもの。

その足元を見るように「No.1を取らせます」と営業を仕掛ける一部調査会社の存在と、真っ当とは言い難い調査の手口が明らかになりました。

このカラクリを本書は紹介します。マーケティング職に従事する方は特に、そして1人の消費者としても知っておきたいものです。

 

都道府県魅力度ランキングとは何の魅力か?

→その県の魅力を漠然と問われたとき、多くの人は観光または仕事で訪れたい意欲度として回答する(P94)

酒類消費減は若者のせい?

→「飲む人」が多い男性でも飲酒習慣は年々低下。この傾向は決して若者だけではない(P121)

投票率1位県は山形県 10代投票率もNo.1を実現した取組みとは?

→若者の投票率を上げるには、まず周囲の大人が投票に行くこと。これに尽きる(P136)

 

ランキング・データの正しい見方、読み解き方を身につけましょう。

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