厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2023年189冊目 『2035 10年後のニッポン』は、未来予測から物事の本質を見抜く

2023-07-28 16:24:05 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ホリエモンが10年後の未来予測を試みた1冊。

 

AIやその他テクノロジーをはじめ、お金、経済、ビジネス、働き方、社会情勢、ライフスタイル・・・

いま世の中で何が起こっているのか、そしてそれが今後どうなりそうなのか。

 

「未来はもちろん予測できない。だからといって未来に目を凝らさないのは誤りである。

 なぜなら本質は未来から導き出せるからだ。」

未来を的中させるのが目的ではなく、未来の輪郭を手っ取り早く示すのが本書の目的です。

 

【my pick-up】

◎あなたの「個性」が増殖する

ChatGPTも時と場合に応じた個性を獲得できるのか-。答えはイエスだ。その実現は刻一刻と近づいている。例えば、あなたがこれまで作成した企画書を大量にアップすれば、あなたらしい企画書の自動生成に特化したChatGPTになる。ChatGPTにあなたの個性を植え付けられる。つまりあなたの分身をつくれる。

◎AIデスクワーク元年

今後、ホワイトカラーの9割がAIによっていまの職を失うだろう。徐々にではない。一気に失っていく。ChatGPTをはじめとする対話型の生成AIの進化で私たちのデスクワークはいよいよ本格的にAIが受け持つのだ。対話型の生成AIを扱ううえでスキルは何もいらない。誰かに話しかけるように言葉で指示するだけだ。数年後には、各種資料の作成も、メールの送受信も、AIが瞬時に片づけるようになる。そして会社員の大半は自分の持ち場を失う。そのときになってからでは遅い。いまのうちに自分の強みに磨きをかけ、人材価値を高めておくべきだ。

◎タイパ格差が拡がる

リモートワークで成果を出せるのは、自分自身をしっかり管理できる人にかぎられる。リモートワークで自由度の高い働き方をする人。昔ながらの管理、拘束された働き方を継続する人。今後はその二極化が顕著になっていく。そしてそこには大きな格差が生じる。何の格差か。豊かさだ。物心両面における豊かさである。どちらを選ぶかはあなた次第だ。

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2023年188冊目 『神時間力』は、時間の浪費を回避して人生でやりたいことに集中するためのストーリー

2023-07-28 16:12:14 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本のテーマは、人生を変える本当の時間の使い方です。

 

・いつ死ぬのかわからないのなら、残された人生の時間は自分がやりたいことだけにすべて使おう。

・「自分の人生の時間からどんな結果を得たいのか」を決め、ゴールを明確に1つに絞り、その結果が得られることに時間を集中投資して、1日24時間の中から投資できる時間をかき集める。

 

人生の残り時間の浪費から守ってくれる1冊です。

 

時間の神が厳しく、時には優しく、ユーモアを持って、時間の使い方を現代人に叩き込み、人生を大激変させる物語に仕上がっています。

なお、物語と言いつつも、本文中に出てくる時間の使い方は、科学的根拠に基づいたものばかりです。

 

【my pick-up】

◎「忙しくて時間がない」は単純に時間を先に確保していない

時間を確保するうえで大事なのは「いつまでにやる」という締め切りを決めるだけではなく「いつやるか」を決めることなのです。たとえば「来週中に会議の資料を作る」と決めた場合と、「来週水曜日の14時から16時に会議の資料を作る」と決めた場合、どちらのほうが確実に実行できますか?

◎休憩時間はスマホを見るな

休憩時間にスマホを使うと、脳は全然休んだことにはならないのです。ボーッと眺めようと真剣に見ようと同じです。休憩を脳のパフォーマンスを上げるための時間ととらえるなら、脳を休ませないといけないわけです。一番いいのは目を閉じること。視覚情報をシャットアウトして脳を休ませるのです。

◎気になったことは即メモ書きして、仮完了させろ

未完了のタスクをメモすることで、脳に「これは完了」と思わせて、注意力が散漫にならないようにする。メモの目的は「気になったこと」をいったん完了だと脳に思わせて、今やっていることに集中させることですから。それで行動レベルの低下を防ぐことになります。

◎タスクスイッチングの回数を減らせ

「問題が起きないギリギリのラインを見極める」という視点で考えた時に、毎回オンタイムで出なくてはいけない電話などはほとんどないことに気がついた。本当に緊急かつ重要な電話だったら、何度もかけてくるだろうし、電話を取った人に「緊急」だと伝えるはずだろう。

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2023年187冊目 『テレワークかそれとも出社か?』は、最近の出社回帰の動きに疑問を呈する

2023-07-28 15:59:20 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

世界的に見て生産性が低いと言われている日本のオフィスワークにおいて、生産性を高め、より快適な労働環境を確保するため、テレワークは日本に残された「最後の切り札」であると本書では主張します。

 

<テレワークに向いていない人>

・「仕事とは会社に出勤してやるものだ」という古い労働スタイルの感性が体にしみついている人

・パソコンを使って一人でオンライン会議ができない人

・「打合せとは対面でやるものだ」という思い込みを持った年配者

・人の監視の目がないと、ついつい怠けてしまう人

 

一方、テレワークに向いている人は「自分で自分の時間の管理ができる人」です。

 

コロナのおかげで日本全体で大規模な実証実験と呼べるようなテレワークを体験したので、今後はテレワークの欠点を補いながら、時間をかけて丁寧にテレワークで働く環境をつくり上げていくことが必要でしょう。

 

日本企業はまだ、テレワークを生産性向上に結び付けられていません。

コロナの影響が落ち着きつつある今、テレワークから通常勤務に移行し、コロナ前の勤務へと回帰する動きは、世界とは異なる状況だと思います。

 

【my pick-up】

◎精神的に集中できるVS精神的なストレスを感じる(雑談ができない)

いわゆる仕事ができる人は、社内での雑談など望んでいない。雑談しようと声をかけられることで仕事が中断し、集中力がとだえてしまう方が嫌なのだ。だが仕事でできない人は、会社でおしゃべりや雑談をしたい。なかには、おしゃべりを楽しみに出勤している人もいる。そういう人は会社には本気で仕事をするために出勤していないのだろう。なんとなく言われたことだけをして給料をもらっていればいいのだ。こういう人はテレワークに向いていない人と言える。

◎管理職の意識改革

本来、管理職が管理すべきは、人間ではない、業務内容である。すなわち、目の前に部下がいようがいまいが関係ない。部下に業務を指示し、その進捗を報告させ、そして助言を与え、期日までに仕事を完成させることであるはずだ。仕事の内容がしっかりと管理されていれば、目の前に部下がいようといまいと関係がないし、部下が頑張っているふうな姿をしていようがいまいが関係ない。テレワークをうまく機能させるためには、管理職が意識を変え、仕事の内容で部下を評価しなければならない。

◎非正規労働者の拡大で、世界のデジタル化の潮流に乗り遅れた

日本企業のDX導入の遅れは「失われた30年」と無縁ではない。日本企業には、「人に係る投資」の削減の結果、単純な繰り返し業務を行う非正規労働者及び一般職を大量に抱えることとなった。その人々は、米国では、情報機器が導入され、機械が速いスピードで処理している業務を「人海戦術」により、米国よりもぐっと遅いスピードで人間が処理している。企業経営者からすれば、高いコストをかけて、DX投資を行うより、安い賃金で、単純作業を行う大量の労働者がいるのだから、そのまま維持する方が合理的と判断している可能性が高い。だが、今後一旦、非正規労働者の賃金よりも、DX投資の方がコストが安い時代になれば、企業経営者は一気に非正規を解雇し、DX導入が進む可能性がある。

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