厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2023年191冊目 『すごい言語化』は、〝どう表現するか〟ではなく〝何を表現するか〟を徹底的に考える

2023-07-30 15:57:53 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

自分の頭の中を言語化させるための考え方とフォーマットを提示します。

 

本書で繰り返し言っているのが「言語化は〝どう表現するか〟を考えるのではなく、〝何を表現するか〟を考えること」です。

言語化とは伝え方の問題ではありません。

自分が伝えたいものは何か? 何を伝えたら相手に響くのか?

その伝える内容そのものを定めることが言語化のはじまりです。

 

感情ではなく情報を伝えなければならないとき、非言語に逃げてはいけません。

特に仕事では言葉で明確に伝えなければいけないので、本書を参考に、真の意味での言語化を実践しましょう。

 

【my pick-up】

◎価値は変化である

「この商品を使えば、あなたができなかった(もしくは苦労していた)A→Bの変化が得られます」というフレーズで伝えるのです。そうすれば、相手は価値を感じてくれます。ここで注意したいのが、変化には必ず「ビフォア」と「アフター」の両方の明記が必要、この両方を語らなければ変化にはならないということです。「ビフォア」も語らなければ変化にならないというのは、誰を対象にした商品サービスかがわからないからです。

◎大半のアドバイスは「あるべき姿」を示しているだけ

普段の仕事現場でされているほとんどの指示・アドバイスは、単にあるべき姿を提示しているだけで終わっています。あるべき姿を示されると、なんとなく指示を受けたような気になってしまいます。しかし、実際にはどうやってそこまで辿り着けばいいのかがわかりません。地図も持たずにゴールだけ告げられて放置されているのと同じ状況です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年190冊目 『瞬考 メカニズムを捉え、仮説を一瞬ではじき出す』は、大量のインプットと長期の時間軸が必要

2023-07-30 15:30:43 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (4点/5点満点)

この本では、仮説を一瞬ではじき出すための思考法である「瞬考」と、新しい時代の職種「ビジネスプロデューサー」についてお伝えします。

 

鋭い仮説を生み出すために真に重要なポイントは、極めて少なくかつシンプルで、以下だと言います。

1.求められる仮説とは「相手が知らなくて、かつ、知るべきこと」を捻り出すこと

2.仮説構築をするためには、事象が起きたメカニズムを探る必要がある。メカニズム探索では「歴史の横軸」「業界知識の縦軸」そしてその事象が起きた「背景」を意識する

3.導き出した仮説を「メカニズム」として頭の中に格納し、それらをアナロジーで利用する

4.事例などのインプット量が仮説を導き出す速度と精度を決める

5.「一を聞いて十を知る」人ではなく「一を聞いて十を調べる」人が仮説を出せるようになる

6.あらゆる局面でエクスペリエンス・カーブを意識する

 

「頭の中に多数の事例や事象を累積して溜め込んで「知の資産」を作り、長期の時間軸を意識して思考すれば、仮説は一瞬ではじき出せる。」

タスクの依頼先が、人間のスペシャリストであっても、AIであっても、指示する側が「何をやるか」という目的を設定することが、非常に重要です。

目的設定のためには「何が課題なのか」を明確にする仮説構築力が求められます。

時間軸を長く取り、範囲を広く取ってものを考えるためには、様々なことを知っておかなければなりませんね。

 

また、ビジネスプロデューサーについては、たった数分で問題の特定だけでなく、その解き方まで一瞬でわかってしまうような職種・働き方です。

周囲のライバルは自分の頭脳だけで問題の解決策をうなりながら考えている横で、ビジネスプロデューサーは「この問題で悩んでいます。ご相談させてください」と電話を一本かけるだけで、メッセージを一言送信するだけで、ビジネスを一瞬で動かしていくことができます。

 

【my pick-up】

◎瞬考のための四季報丸暗記

私からすると、コンサルタントで「仮説が湧かない」というのは、頭の良し悪しや才能の問題ではなく、現状のインプット量がコンサルタントとして求められる基準にはるかに足りていないからだと考えている。『会社四季報』の情報が10年分も頭の中に積み込まれていると「この会社の売上が伸びれば、それと一緒にこの業界の会社の売上も上がっていくはずだ」というようなことが、無理やり意識せずとも自然と思いつくようになる。まさに「瞬」間的に「考」えられるようになるのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする