評価 (3点/5点満点)
ロジスティクス工学、行動経済学を取り入れた「最小限の努力で最大限の成果を引き出せる考え方」として「滞り解消術」を紹介します。
『特定の時間帯や作業に集中しようとすると、心理的あるいは物理的にある種の「滞り」が発生してしまうのです』(P19)
そんな滞りを解消すれば、必要なときに必要なだけ、ムダ・ムラ・ムリなく仕事も遊びもこなせるようになります。
【my pick-up】
◎アイスブレイクはガラパゴス的発想
アイスブレイクというのは和製英語で、欧米にはそんな概念は存在しません。和製英語のアイスブレイクのように会話の冒頭で緊張をほぐす場合は、スモールトークが使われます。「雑談で余計なことを言ってしまった」というようなリスクを抱えるならば、何も話さないほうがいいでしょう。「今日は暑いですね」くらいの挨拶を交わしておけば、わざわざ相手のプライベートに踏み込んだ話をする必要もなくなります。アイスブレイクがうまく決まるときもあるかもしれませんが、その確率は考えている以上に低いので、それならばいきなり本題に入ったほうがよいでしょう。
◎組織をまとめる人が高評価された時代は終わり
昭和、平成の日本では、集団をまとめるスキルがある意味、過度に評価されていました。「組織をしっかりまとめなければ出世もできない」というわけです。しかし、令和の時代がこれまでと同じ価値観に支配され続けていくかどうかはわかりません。なにより時代は「個」を重視する時代です。「人と別行動しても突出した成果を出せばいい」と考える時代になってきています。これまではグループに馴染むことに大きなストレス、滞りを感じ、しかもそれに罪悪感までも抱いていた人が、自由に解き放たれることで、個人としての可能性も大きく広がっていくのです。
◎忘年会は仮病を使わずはっきり断る!
早めに断るのに理由は不要です。「その日は都合が悪いんです」とだけ言えばいいのです。スプレッドシートなどでいくつか候補日を上げられることもあります。その場合も遠慮なく×をすべてにつけて大丈夫です。自分にとっては時間の浪費に思えるならば歓迎会も忘年会も断るのはかまいません。「ワークライフバランスの視点から、どうしてもやりたい趣味や取り組みがある」のが望ましいのです。
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