評価 (3点/5点満点)
本書の「短くやる」の本質は、無駄なく時間を活用して、最小のエネルギーで目標を達成するということにあります。
<タスクを俯瞰して考える習慣を身につける>
1.「優先順位」を明確にする
2.「余計なこと」をしない
3.「先延ばし」をしない
4.「人に任せられる」ものを抱え込まない
5.「タイミング」を間違えない
すべてのタスクの最短ルートを見つけ出していくことが「短くやる」の核心ですね。
「効率を上げる」というテクニカル(手法)な問題に対して、そのコツを理解し身につけるのに役立ちます。
【my pick-up】
◎資料が多いということは、全体像が見えていない証拠
「誰が何をやっているのか、すべてをわかっているから、自分が資料を持たなくても、これは誰が持っている、あれは誰が持っていると、把握している」「それがわかっていないということは、チームの全体像が見えていないということだろ?それではいい仕事はできないよ」
本当に重要な資料だけを持っていれば、あとは誰がその他の資料を持っているかを把握しておくだけで事足りますから、効率よくスムーズに仕事ができるのです。
◎「すぐ教える」と部下は成長しなくなる
「こうやったらいい」とか「あれをやってはダメ」とすぐにアドバイスをしていたのでは、自分の頭で考えなくなりますから、部下の成長スピードにブレーキをかけることになります。安易にアドバイスしてしまうと、部下は本質的な問題に気づかないまま解答を与えられることになるので、応用力が身につかず、たくさんの仕事を同時並行で継続的に短くやる能力を手に入れることができません。マネジメントする側から考えれば、自分で考えるように仕向けていくことが、効率よく仕事を進めていくためには大事なポイントです。
◎経営者は相手の状態を「お腹」で判断する
お腹がポッコリと出ているようでは、自己管理ができておらず、経営者として失格だな・・・とスクリーニング(ふるい分け)しているのです。仕事ができる人ほど、コンディション管理を徹底しているようです。サラリーマン時代には考えもしなかったことですが、私も毎日30分のランニングを日課にしています。自分のコンディションの管理に目を向けることは、平常心を保つことに役立ち、仕事を短くやることにつながります。