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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2016年13冊目『ホンダ流ワイガヤのすすめ』

2015-12-16 22:15:42 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ワイガヤとは、ホンダで昔からよく行われてきたミーティング手法のことです。名前や概要だけはご存知の方もいるでしょう。

その語源は、「ワイワイガヤガヤ」。課題やテーマを共有しながら、自由にざっくばらんに話し合い、深いところにある答えを探り出していくという方法です。

この本では、ワイガヤを明日からでもすぐに取り入れられるように、その考えや方法論について述べています。

本書を読むと、ワイガヤは、単なるブレーンストーミングとは異なり、会議やミーティングよりももう少し大きな概念で、一種のコミュニケーションの場という方が近いかもしれません。実際、ワイガヤで会議や打ち合わせ以外の時間でも、良好なコミュニケーションが取れるようになるのが分かります。

また、ワイガヤの根本的な原点は、「私の考え」や「想い」であること。「こんなことがやりたい!」という想いが起点となって、今までにない新たな価値を生み出せるのです。

シティやフィット、N-BOXなど、ホンダの大ヒット車が生まれた背景に、ふつうの人たちが集まって天才を超えるコミュニケーション=ワイガヤがあるんですね。

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2016年12冊目『日産で学んだ世界で活躍するためのデータ分析の教科書』

2015-12-14 12:34:26 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「目的・課題の明確化」→「大まかな現状把握」→「課題ポイントの特定」→「要因の特定」→「方策の検討・実施」

課題解決の一連の流れの中で、データ整理・分析は大きな役割を果たします。

この本では、説得力や論理性に圧倒的な効果をもたらす、基礎的なデータ分析手法と合わせ、複数の分析手法を組み合わせてストーリーを構築し、解決策を見出すスキルについて紹介します。

本書で紹介する考え方や手法そのものは、純粋にデータ分析や統計解析、データサイエンスといった専門分野の中では基礎的なものばかりです。著者の柏木吉基さんは、独立前に日産自動車で多数のプロジェクトをリードしその経験から、理論に留まらない成果を出す課題解決にフォーカスして解説しています。

平均値の落とし穴(平均値=中央値とはならない)や、要因を探る2軸の視点(相関係数・回帰分析)など、仕事の課題解決力やプレゼン力を上げる「データ分析」が、エクセルの簡単な機能で出来ます。これを使わない手はありませんよ。

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2016年11冊目『人事の超プロが明かす評価基準』

2015-12-13 18:43:52 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

何をすれば評価が上がり、何をすれば評価が下がるのか、多くの会社では、その具体的な「評価基準」が明確になっていません。

新人、チーフ、課長、部長など、キャリアや職位に応じて会社が社員に求めていることは、どんな企業もほぼ一緒。つまり、明確に「見える化」されていないだけで、どの企業にも通用する普遍的な「評価基準」というものが、実は存在しているのです。

この本は、そのあらゆる企業に共通する、普遍的な「評価基準」を示し、徹底的に詳しく解説します。

具体的には、45のコンピテンシー(行動特性)が紹介され、新人~一人前~チーフ~課長~部長~役員のそれぞれでどのコンピテンシーが重要か分かるようになっています。

また、年齢によっても評価ポイントが変わるとのこと。

20代前半:明るく元気で素直なこと(上司や先輩にいわれたことを四の五のいわずに実行する)

20代後半:主体性(「こうしたいのですが、いいですか?」と自ら提案して承諾を得る)

30代:周りを巻き込んで目標を達成していくこと(「こうしようぜ!」と提案する)

40代:戦略を立てられること、決断力(仕事の意味を伝える)

評価は気づきの機会です。伸ばすべき点、改善すべき点を明らかにして成長を促す仕組みです。

どうか評価を前向きなものととらえ、評価基準を「自分に合った生き方を選べるキャリアステップの道標」として積極的に活用しましょう。

【my pick-up】

◎きちんと評価されるには?「働きかけ方」も大切

自分の評価に不満がある人、人事評価の低い人の特徴として、上司と話し合うことが苦手で、上司を避ける傾向が見られます。こういう消極的な姿勢は、さらに評価を下げてしまいます。‘一人前クラスで身につけるべきコンピテンシー’に、「主体的な行動」があります。自ら考えて、上司に対しても「こうしたいのですが、いいでしょうか?」と提案し、自分の考えを問いかける。

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2016年10冊目『一流の人は仕事中に眠くなったらどうするのか?』

2015-12-11 13:17:37 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

心理学ジャーナリストで「ハック」ブームの仕掛け人の一人である佐々木正悟さんが、仕事上のちょっとした場面を例に、心理学ひいては自分の心について理解を深めることで世の中がよりクリアに見えることをお伝えします。

心理状態というのは、私たちのパフォーマンスに多大な影響を与えます。仕事のパフォーマンスは「心」の状態で9割決まる、といっても過言ではないと言います。

・どんな心の状態であれば、仕事によい影響や悪い影響が及ぶのか?

・それぞれの場合に、具体的にどうしたらよいのか?

用意されている36の事例(クイズ)の選択肢と答えには少しこじつけに感じるものもありますが、心理的な傾向に無理をして逆らわないだけで、生きるのがずいぶんラクになることが理解できると思います。

ビジネスパーソンにとっても心理学を学ぶのは有効です。今では、本書のように心理学をビジネス向けに分かりやすく噛み砕いた書籍がたくさん出ています。仕事のパフォーマンスを上げ、人生をより前向きに過ごすために心理学を活用しましょう。

【my pick-up】

◎人数の多い組織で「手抜き」が発生するのを防ぐには?⇒毎日メンバー一人ひとりに声かけをする

チームが大きくなりすぎると、単に「他人任せ」になって社会的手抜きが生じやすくなるというだけではなく、自分の貢献度が他人に認識されにくくなるためにやる気を失うという問題もあります。これは逆に考えると、他人から認めてもらえるならば、チームの人数が多かろうとさほど問題は起こらないとも言えるわけです。社会心理学の研究によれば、社会的手抜きは、周囲から応援されることによって防ぐことができるといいます。社会的手抜きが起こるからといって、安直に必要な人数を減らせばいいというものではありません。

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2016年9冊目『仕事と人生で成功するために本当に必要なこと』

2015-12-10 16:07:18 | 日記

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評価 (3点/5点満点)

40歳の人が80歳まで生きるとすれば、今はちょうど半分の曲がり角。さらに、ビジネス人生を40年とすれば、これまたまさに半分。

この本では、40代からの人生を充実させるための原理原則を説いていきます。

著者の新将命さんは1936年生まれの79歳。これまで外資系企業3社の社長などを経験されていますが、自己流が通用するのは20代までで、人生にも原理原則があるということを学んで欲しいとのこと。仕事ももちろん大事ですが、もっと広い視野で人生の創り方、生き方に関する示唆、提言と元気付けを与える1冊に仕上がっています。

これからの自分の市場価値は何か?40代は「もう」ではなく「まだ」です。

40代、50代の中高年の部長・課長クラスに元気がないという方もいますが、それはその世代が今の自分について多くの迷いや悩みを抱えているからではないでしょうか。40歳からの選択、意識改革でまだまだ残りの人生を謳歌できるのです!

【my pick-up】

◎時間の奴隷になるな

40代になったら、やってほしくない習慣が1つある。それは、飲み屋に行って、ああだこうだとムダな話をすることだ。そういう光景を数多く見てくると、私は1つの提案がしたくなる。それは、もう少し健康的な気分転換をしてはどうかということだ。私は1つ、30代後半でやめたものがある。ゴルフだ。理由は簡単で、ゴルフは1日仕事になってしまうからである。また、宴席も数多くある中で、2次会には行かない、と決めた。1次会だけなら、終わって帰宅すれば、本を読む時間がつくれる。これも大きな決断だったと思う。ジム通いも移動する時間が惜しくなってやめた。結果、今の私は、自宅でトレーニングをしている。特別な理由がない限り、1日40分、自宅近くを早足で歩く。1日、腕立て伏せを500回する。これなら、せいぜい1時間ですむ。同僚と飲みに行ったところで、大した気分転換にはならない。何かまったく別の、もっと前向きで健康的な気分転換を考えてみることだ。それだけで、人生の様相は一変する。

◎読書習慣は、一生の財産になる

これは私の印象だが、優れた経営者で、あまり本を読まないという人に会ったことがない。読書により心の栄養を摂取しないと人は、成長しない。当面はうまくいっても、活字のメシを食べて心の栄養をとっていない人は、結局は長続きしないのである。1日に1時間くらいは読みたい。これを1年間続けると、365時間になり、1冊読むのに10時間かけるとしても、おおよそ36冊程は読める。私は、本を読むという習慣そのものが、あなたにとっての貴重な財産であると考えている。私は、若い頃から、1つ自分に義務づけたことがある。それは、ウイークデーは1日1冊、本を買うということだ。これを30代から習慣化してしまったのである。本というのは宝くじと同じで、買わなければ読まないのだ。本の中には、書いた人の数十年の経験と叡智がぎっしり詰まっている。それが1500円程で手に入るのだ。世の中に、こんなに安い買い物はない。本を買い続けていたことが、本を1日1時間でも読むという習慣を後押ししてくれた。読書週間という財産にはずいぶん「利子」がつくのだ。

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