厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2012年118冊目『職業としてのAV女優』

2012-08-25 23:09:24 | その他私が読んだ本
職業としてのAV女優 (幻冬舎新書) 職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)
価格:¥ 840(税込)
発売日:2012-05-30

評価 (評価対象外)

今回はビジネス書ではないので番外編です。最近出た新書の中でも注目の1冊です。

「1990年代と2000年代後半以降のAV女優では、まったく人種が異なっているといっていいくらいに違う。「たくさん稼いで、早く足を洗いたい」だったものが、いつの間にか「できるだけ長く続けたい」というものが一般的になっている。本書はAV女優という職業の入門書であると同時に、AV女優から社会の変質を読み取ろうという試みでもある。」(はじめにより)

裸を売ることがリスクでなくなってしまったことと引き換えに、女のカラダは簡単に売れる時代ではなくなったのです。これから裸を売る世界に足を踏み入れる女性は、外見が優れているうえに才能があってその職業の利点もリスクも知り尽くしていることが望ましいです。女性の裸はもの凄い速さで消費されています。いざ足を踏み入れてしまったのなら、気を緩めず自分の裸の価値を常に客観的に眺める必要があります。

また、収入を目先の短期でなく、5~10年スパンで考えたならば、多数の人は普通にOLをして、できる範囲で少し副業でもしていた方が収入の総額は高くなるはずです。

社会が裸の仕事に対して以前より寛容になったといってもカラダを売っている現役時代は、楽に稼げることの代償として、非常に惨めで孤独な青春時代、人生といえます。他に生きる道があるならば、簡単に手をださないにこしたことはないと著者も最後に締めくくっています。

なかなか一般では分からないAV女優という職業の現実を知るとともに、AVを見る男性の立場も合わせ、少子高齢化・晩婚化や倫理感の希薄化など、社会の変遷を見る1つの視点として学ぶところがありました。

コメント
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