厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2012年112冊目『「月曜日の朝がつらい」と思ったら読む本』

2012-08-19 21:22:33 | おすすめビジネス書
「月曜日の朝がつらい」と思ったら読む本 「月曜日の朝がつらい」と思ったら読む本
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-08-01

評価  (3点/5点満点)

「月曜の朝がつらい」は、身も心も疲れ果ててしまう心神耗弱のサインと言えます。その原因の多くは、1週間という生活リズムの乱れからくると本書では指摘しています。

現代に生きる私たちは、オーバーワークや不摂生により、自然のリズムを意識すらしない生活を送っています。このリズムを意識的にコントロールしていくことで、身も心も健康でいられます。

本書では、リズムコントロールとして、「睡眠」「食事」「生活サイクル」の3点に注目し、多忙な毎日の中で上手に眠り、食べ、生活サイクルを一定にするにはどうすればいいかについて述べられています。

大切なことは、体調をくずしてからはじめて身体のことを考えるのではなく、常日頃から心と身体の健康のバランスに気を配り、セルフコントロールをしていくということです。優秀なビジネスパーソンほど、健康であってはじめてパフォーマンスの高い仕事ができると考え、仕事と生活にメリハリをつけつつ、心と体のメンテナンスに余念がありませんよ。

【my pick-up】

◎職場の飲み会では「本音を出して損をしない」

職場の人間関係というものは、生産性という目的の上に成り立った表面的なものです。毎日顔を合わせていると厚い信頼関係が構築されるような錯覚に陥りますが、人間関係としては希薄なのです。そういう薄っぺらい人間関係の中にいて大切なことは、「本音を出して損をしない」ということです。

職場の飲み会では、人間関係に齟齬をきたさないということをまず優先させ、「テキトー」にこなすことが大切です。「テキトー」とは「いい加減に」という意味ではありません。薄っぺらい人間関係が円滑に運ぶよう、本音をぶつけるのではなく「その場に合わせる」という意味なのです。

◎デキるあの人は、意外といい加減

パレートの法則を実行している人は、「いい加減」に見えます。それは無理もありません。2割の仕事に集中力を注ぎ、あとの8割は、悪い言い方をすれば「手を抜いている」のですから。生真面目で完ぺき主義で、どんな仕事もきちんとこなさなければ気の済まない人から見れば、ずいぶんと不真面目に見えてしまうことでしょう。

では、パレートの法則を実行している人と完ぺき主義の人と、どちらがビジネスパーソンとして優秀でしょうか。もちろん明確な基準はありませんが、私のクリニックを訪れ「うつ病」と診断されるような人は、ほぼ例外なく後者です。とても優秀なビジネスパーソンとは言えません。片や、パレートの法則を実行している人は、そこそこ手を抜きつつ、しかし一定のパフォーマンスを持続しています。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2012年111冊目『世界で通用する人がいつもやっていること』

2012-08-19 01:03:17 | その他私が読んだ本
世界で活躍する脳科学者が教える! 世界で通用する人がいつもやっていること 世界で活躍する脳科学者が教える! 世界で通用する人がいつもやっていること
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-07-23

評価  (2点/5点満点)

著者の中野信子さんは東京大学を卒業し、大学院の博士課程では医学系研究科で脳神経医学を専攻。東大大学院で医学博士号を取得した後、フランス原子力庁のポスドク(博士課程修了の研究者)として勤務されていました。

また中野さんは、世界の全人口で上位2%の知能指数に入る人のみが入会を許されるMENSAという団体(本部はイギリス)の会員になっています。MENSAという存在は、私も今回初めて聞きました。

・逆境も自分の味方にしてしたたかに生き抜いていくのが、世界で通用する本当に賢い人の要件である。

・世界で通用する頭のいい人というのは、ただの秀才ではない。

本書では、世界で通用する人になるために、頭のいい悪いは関係なく、少し意識を変えるだけで誰にでも今日からできる、簡単なコツやテクニックが、脳のメカニズムとも照らし合わせて紹介されています。

「謙虚であらねばという規範が強固なあまり、せっかく良い物を持っている人が、その良さを発揮しきれずにくすぶってしまう場面に、しばしば遭遇します。これは、とても残念なことではないかと思います。日本の国としても、非常に大きな損失なのではないでしょうか。(中略)日本で頑張る人たちが、世界で通用する自分を築いていくのに必要なことは、自分自信に対する正当な評価ではないかなと感じました。」(エピローグより)

よくビジネス書を読まれる方にとっては、あまり新たな内容はないかも知れませんが、これまであまりビジネス書を読んでいない方には、ちょっとの練習で仕事の成果を上げ、自分に自信をつけるきっかけの1冊となることでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする