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男が40を過ぎてなんとなく不調を感じ始めたら読む本 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2012-08-09 |
評価
(2点/5点満点)
40代、50代とは男にとっての踏ん張りどきです。しかし、踏ん張りどきだからといって、20代、30代の頃のようにただがむしゃらに立ち向かうわけにはいきません。踏ん張るためには、自分の心身についての知識を深め、自分を使いこなす知恵を身につけることが必要になってきます。
本書のテーマは、男性を襲う「不元気症候群」(LOH症候群)です。男性ホルモンの分泌低下やアンバランスが不調の原因となり、老化を加速させ、さらには心や体の病気につながります。
ちなみに、LOH症候群とうつ病の症状はかなり重なりますが、うつ病の人の男性ホルモン(テストステロン)の値はそれほど低くありません。
「男性ホルモンは「男としての核」であり、男として生きていく以上、ぜひとも知っておいて欲しいことです。そして、男性ホルモンから見た「不調の医学」についての知識や知恵を身につけておくことは、今を生きるためにも、そして明日を生きるためにもとても重要です。」(はじめにより)
男性ホルモンの観点からも、運動・睡眠・食事の大切さが分かります。この3つは健康管理・ストレス対処の大原則です。
【my pick-up】
◎男の健康のカギを握るアンドロゲン
なんとなくだるい、仕事のやる気がでない、好きだった趣味にも興味がわかないなどの不調があったときには、近年ではうつ病を疑いがちですが、よく似た症状で原因がまったく違うLOH症候群も考えてください。
LOH症候群は、年齢とともに低下していく男性ホルモンのアンドロゲンが過度なストレスなどによって急激に低下して起きる病気です。抑うつ、イライラ、不安などの精神的な症状の一方で、全身倦怠感、腰痛、肩こりなどの身体症状も現れます。最も特徴的なのはEDや性欲の減退で、「朝立ち」が週に1度もないなら要注意です。
アンドロゲンの低下は、ストレスによるものであれ年齢によるものであれ、メタボになりやすくします。また、寿命とも深く関係していることが最近の研究で明らかになってきました。
◎手軽で、効果大のテストステロン増加の方法
アンドロゲンを高めるうえで、最も簡単で、効果的なのが運動です。
腹筋、腕立て伏せ、スクワットなどの筋力トレーニングや、ウォーキング、ランニング、エアロバイクなどの有酸素運動などどれも効果的です。
運動時間は1日30分程度でかまいません。大事なのはそのような運動を習慣化し、継続することです。