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がんばる人ほど見落としている気づかいの極意 価格：￥ 1,470（税込） 発売日：2012-07-25 |
評価 
（3点/5点満点）
世の中には、サービス業の接客における良い「気づかい」の事例の本はよくありますが、もっとストレートに、会社や仕事における「気づかい」、つまり上司や同僚、取引先などへの「気づかい」のコツを伝えた本はなかなかないものです。
美崎栄一郎さんの最新刊は、従来の「気づかい」の本とは一線を画し、会社の仕事の中でどうやったら相手のことを「気づかい」することができるのか、そんなコツを紹介しています。実践できるように事例を入れながら工夫して書かれており、自分の時間も相手の気持ちも考慮するちょっとしたコツがたくさん登場します。
相手に「気づかい」することは、相手のためだけではなく、自分の仕事の効率も上がりますし、職場のコミュニケーションが良くなり、会社生活を楽しく送ることもできるようになります。
「気づかい」はビジネスにおいて大事なスキル。下手な資格をたくさん持つより、本書のようにできるビジネスパーソンの「気づかい」の事例を数多く学びとりましょう。
【my pick-up】
◎おみやげは「手渡し」する
職場に慣れていない時期は、周りの人と溶け込むための「ネタ」として買っておくのがよいでしょう。そのときのコツは、机の上に置くのではなく、手渡しするのがベストです。おみやげを渡すのは、コミュニケーションが目的ですから、机の上に置いておくようなことはしてはいけません。
◎上司が席についたときに報告する
資料を見せながら、軽い報告をしたい場合は、上司が席に戻った「直後」というのも手です。「席を立った」というのは自ら中断したわけですよね。戻ってきて作業を再開する前だったら、「途中で邪魔された感」がないのでイヤな顔をされないわけです。この方法で失敗したことはありません。
◎議事録はすぐ送る
打ち合わせを有効にするための「気づかい」は、できるだけ早く「まとめ」を送るということです。打ち合わせの後、すぐにメールで「まとめ」が送られてくると、打ち合わせ時の強制力が働き、そのまま実行へつながりやすいわけです。
◎「戦略的グリコ」で定時に帰る
「置きグリコ」という自分で好きなグリコのお菓子を買えるＢＯＸが話題になりましたが、それとは違って、こちらは、自分が早く帰るためのお菓子なのです。名付けて、「戦略的グリコ」です。相手の好きなお菓子を身代わりにすることで、自分はしっかり帰宅できるということですから。
一緒にいることが仕事のアウトプットを高めるわけではありません。よほどのことでないと、私は人の仕事を手伝いません。というのは、手伝ったからと言って、今の火は消えるけど、また火がつく「火元」は残ったままです。それより、自分で火を消す術を覚えた方がいいわけです。業務の効率を改善する、仕事のスピードを上げる道具を見つけるなど方法はいろいろあるわけです。でも私が火を消してしまっては、何も身につけないまま問題は解決してしまいますし、その人のためになりません。やり方はいくらでも教えるけど、実際に手は出さないようにするのが、私の「気づかい」です。
