厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2012年110冊目『ツメが甘い』

2012-08-08 10:08:06 | おすすめビジネス書
『ツメが甘い』 『ツメが甘い』
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2012-07-26

評価  (4点/5点満点)

・「そんなに頑張らなくていいんじゃないか」「自分らしく生きられればそれでいい」「一番になる必要はあるんですか」「働くことだけが人生じゃない」-。そうやって、目の前の課題や困難から逃げてきたツケが、いまの日本の〝ゆでガエル〟をつくり出してしまったのだ。

・自分に合う仕事なんて、世界中探したって、あるわけがないではないか。仕事に自分を合わせるのだ。それが仕事というものだ。

・若い人たちよ、死ぬほど働け。管理職と経営者よ、寝ずに働け。自分の体と精神で困難にぶつかっていけ。そこからしか、日本がゆでガエルを脱する道はないのだから。

本書の冒頭から厳しい言葉が並んでいます。

野村證券時代にトップセールスや最年少支店長に輝き、現在は独立して経営コンサルティングを行っている市村洋文さんによる、熱血の仕事術です。

最近の仕事術は効率を追い求める傾向にありますが、本書は徹底的に実行することを基本に、中途半端に業務を行う「ツメの甘さ」があると、大きな成功は勝ち得ないとしています。

ひさしぶりに魂の入った本に出会いました。市村さんの前著『昼メシは座って食べるな!』(サンマーク出版)はまだ読んでいませんが、これも熱そうです。

【my pick-up】

◎君の市場価値などたかが知れている

人はみな自分に甘い。だいたい人は自分の評価を120%ぐらいに見積もっている場合が多い。でも上司は7掛けで見るのが普通だ。つまり120%で評価している自分と、70%で評価する上司との間ではものすごくギャップがある。

課長は君が思う以上のレベルを求めている。君の評価が低いのは、君がそのレベルに達してないだけのことだ。課長は、君が達していないレベルを超えたから、君の課長になっているのだ。そこを間違えてはいけない。

ほとんどの場合、いまの年収がその人の市場価値だと思って間違いない。もっとはっきり言おう。君が会社に不満を持つということは、会社も君に不満を持っているということだ。会社がもし君を認めていたら、君が満足するような処遇をするはずだから。そして本当に優秀な人間なら、会社だけでなく、外からも声がかかるはずだ。

君の価値は君が決めるのではない。周りが決めるのだ。

◎君がいまダメなのは5年前にサボッていたからだ

いまの自分があるのは5年前の自分がそうだったからだ。5年前に楽をしていて、いま幸せになっているわけはない。5年前の自分がどうだったかをひもといていけば、原因がわかる。

いまの自分は5年前の自分の延長線上にあり、5年後の自分はいまの自分の延長線上にある。

もしいま君がうまくいっていないとしたら、それは5年前にサボッていたからだ。でもいま一生懸命やったら、5年後は輝くことができるだろう。

コメント
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