99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2012-03-12 |
評価 (3点/5点満点)
電通・アクセンチュアを経て、現在は日本IBMに勤務する河野英太郎さんが、仕事を効率的に進め、着実に目標を達成するために、特別な能力や長く苦しい訓練がなくても、ちょっとした工夫さえすれば、誰でも今すぐ成果につながる仕事のヒントを紹介します。
日本の伝統的美徳である、礼儀や丁寧さ、感情面への厚い配慮、言い換えれば悪い意味での過剰な「まじめさ」が、仕事の成果を阻害している場合がある。今まで私たちが重視してきた「まじめさ」に対する考え方を、少しだけ変える必要がある、という点が本書のポイントです。
書いてあることは当たり前のことや、本当に些細と感じるようなことかもしれませんが、上記の理由で意外に実行している人は少ないと思います。逆に言えば、特別なことを派手にやろうとしなくても、本書のような基本的なことを愚直に積み重ねていけば、周囲を上回るデキる人になれます。
20代~30代の幅広いビジネスマンにオススメしたい1冊です。20代は1つでも多く実行し、30代は自分に足りないものを補いましょう。
【my pick-up】
◎ホワイトボードを使う
以前、「優秀な人の特徴」を複数のベテラン社員にヒアリングしたことがあるのですが、いろいろ意見が出てくる中で、不思議と一致したのが、「優秀なヤツは、若手中堅ベテランに限らず、議論の最中に立ち上がってホワイトボードに書きはじめる」というものでした。なるほど!と思ったので、それ以降、常にその視点で人を観察しているのですが、この法則は、ほぼ100%あてはまります。
この「優秀な人たち」がホワイトボードを使ってやろうとしているのは、言葉だけが行き来して、なかなか議論が前に進まない「空中戦」を避けることです。つまりホワイトボードで論点を整理し「つまり、こういうことですか?」と、会議参加者の認識を揃えるということです。