「頭のいい人」は、シンプルに仕事する!: 「8割捨てる」発想、そして実行が、あなたの人生を変える 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2012-03-08 |
評価 (3点/5点満点)
中島孝志さんの新刊は、もっと「シンプル」の仕事をするための方法です。
仕事を「シンプル」にするためには、まず、さまざまなものを「捨てる」ことから始めなければなりません。
「フットワーク」を重くしてしまっている、完璧主義や先延ばしグセ、「いい人」と思われたい気持ち、頑張りすぎ・・・。これらの余計な「お荷物」をスッと下ろして、もっとシンプルに、そして生産的に、仕事を進める、時間を使う、物を整理する、人間関係を築く。そのための方法が解説されています。
また、仕事を「シンプル」にするためには、何が大事で、何が大事でないのか-その本質をつかむための思考力を磨く必要がありますし、自分がどうしたいのか、どうありたいのか-といった「人生哲学」みたいなものを確立する必要もあります。時間は無限ではありませんからね。
中島孝志さんも、こういうライトな感じのビジネス書を書くのは、もはや止めようのない流れなのでしょうか。
【my pick-up】
◎「いい人」を捨てる
「いい人」を演じる人に共通するのは、「自信のなさ」の裏返しです。マイウエイで仕事を進める人を見て。「あんなふうになりたいな」とうらやましく感じてしまう。わざわざ敵をつくる必要はありません。でも、まわりに「迎合」ばかりしていると、自分自身を見失ってしまいます。
◎2次会にはいかない
1次会を徹底的に楽しめば2次会は必要ない。そういう発想が必要です。「私は1次会で帰る」というスタンスを貫くことが大切です。幸い、いまは不況で、時代としてもフォローの風が吹いています。会社は仕事をするところです。コミュニケーションは社内で十分。顔を出すのは忘年会や新人歓迎会だけでいい。仕事の話は職場で完結できる-。こういう「哲学」を持つことが、自分の時間の価値を高めるためには必要なことなのです。
◎「簡単な仕事」からやってはいけない
優先順位の1番の仕事さえできてしまえば、2~3番の仕事が残ってもたいしたことはありません。それより2番以下のすべての仕事が完了したとしても、1番重要な仕事が残ってしまったら元も子もないのです。それほど、優先順位1番の仕事は重要です。〝特別扱い〟の仕事なのです。
◎その日の段取りは、朝起きたときから
さっさと出勤、さっさと仕事、さっさと帰宅。さっさと勉強、さっさと就寝・・・この「さっさとやる」というところに、「シンプル化」の極意があります。