一生食べていくのに困らない 経理の仕事術 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2012-02-18 |
評価 (3点/5点満点)
税理士の吉澤大さんが、〝代わりがきく〟経理パーソンから脱却するのに必要なワンランク上のスキルと仕事への習慣を身につけられる46の処方箋を提示します。
社長の片腕である「金庫番」になるためには、「ひき算・わり算」の視点から会社の利益に貢献できることが必須であると、吉澤さんは指摘します。「ひき算」は経理部門によるコストダウン、「わり算」は計画・統制による経営資源の効率アップのことです。
これにより、経営者の期待を先取りしたデータの提供や、コストダウンに繋がるよりよい改善手法の創出が可能となり、会社の財務上の危機を乗り越えることができます。
経理パーソンは、まじめで努力を惜しまないけれども、不器用でアピール下手な人が多いとよく言われます。経理スキルはどこの会社に行っても使えるポータブルなスキルですので、せっかくの努力の方向性を間違えないよう、本書を参考にしてみてください。
また本書の前半は、経理パーソン以外でも役立つ仕事術が紹介されています。「Googleドキュメント」や「カムタジアスタジオ」「経営自己診断システム」は、使ってみる価値のあるツールです。
【my pick-up】
◎「仕事のつまみ食い」で、最初の一歩を踏み出す
自分なりに工夫していることがあります。それはとりあえず少しだけ仕事に手をつけて、中途半端な状態をあえてつくり出すということです。どの仕事も最初の一歩を小さな作業に小分けをして、少しだけ手をつけておくと、前倒しで仕上げようと思うはずです。
◎すばやくパスして「ボトルネック化」を防ぐ
万一、自分の仕事のクオリティが今一歩のレベルと自覚しているのであれば、せめてパス(連絡)だけでも早くして、他人の仕事がスムーズに進むよう努力しましょう。