報われない人の 9つの習慣 (青春新書プレイブックス) 価格:¥ 1,000(税込) 発売日:2011-12-01 |
評価 (3点/5点満点)
本書では、まず、成功するための正しい考え方と、正しい行動を実践する大切さを学びます。つまり正しい努力とは何かということ。
多くの人が、すごく努力をしているのに、それが自己流になっていて、本当は得られる成功を得ていないという事実があるので、本書から学ぶ意義があるのです。
「性格」「時間」「原理・原則」「収入・お金」「勉強」「目標」「リスク」「働き方」「リーダーシップ・人脈」それぞれについての報われない習慣と、それを改める考え方・行動が解説されています。
経営コンサルタントとして、数多くの企業の経営者等を見てきた小宮さんによる、実践的かつ有用性の高い内容です。
【my pick-up】
◎できる人は朝が早い
朝早く出社する最大のメリットは、できる上司とゆっくり会話ができる点にあります。というのも、できる上司というのは、たいてい朝が早いからです。そうした上司にとって、朝早く出社する部下は、「自分と同じ意識を持っている」と感じられるから、間違いなく可愛がってくれます。分からないことをアドバイスしてくれたり、ときには人生のコツの一つでも教えてくれるかもしれません。始業時間ぎりぎりに眠そうな顔をして来て、パフォーマンスも上がらない部下とは、評価が百倍違うと言っても過言ではありません。
そして、ここが重要なのですが、遅く出社する人には、早く来ている人が何をやっているのかが分かりません。当たり前のことだと言われそうですが、ポイントです。逆に、早く来ている人は、遅く来ている人が何をやっているか、すべて分かっています。言い換えると、負け組には、勝ち組のやっていることが見えていない。でも、勝ち組の人には、負け組の人がどういう習慣なのかよく分かっている-勝ち組にとって、負け組手の内は100%見えているのです。これでは、最初から勝負が決まっているようなものではありませんか。
◎腕を上げて、定時退社をめざす
私も残業は大嫌いですが、大前提は、勤務時間中は精一杯働くということです。ワークライフバランスが「仕事が終わっていないのに帰るための大義名分」になっていたら、注意が必要です。「二流になる人たちの言い訳」になってしまいます。所定時間で人並み以上の仕事をできる実力をつけることが先決です。
◎ナンバーワンになる
「ナンバーワンより、オンリーワンでいたい」と言う人がいます。もしそれが、ナンバーワンになれない人の負け惜しみなら、問題があります。努力をしたくない言い訳として、「オンリーワンになりたい」というセリフが使われるのなら問題があります。自称はダメで、他人が認めるオンリーワンでなくては価値がないということです。
◎一流企業が一流なのは「誰でもやれるしくみ」があるから
一流企業-特に大企業だからこそ、二流社員が多くいると言ってもいいかもしれません。なぜなら、大企業は、誰でもやれるしくみができているからです。いいかえれば、誰が仕事をしてもうまくいくようなしくみをつくったから大企業になったのです。特定のスーパーマンにしかできない仕事ばかりでは、大企業にはなれません。
誰でもできるしくみができている上に、待遇がいいものだから満足してしまい、努力を続けない人が多いのです。結局、一人前、つまり二流になったところでストップ、結果的に四十代、五十代になっても二流のままなのです。
普段の習慣が成功のためには大切だと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。