厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2012年33冊目『グローバル資本主義を卒業した僕の選択と結論』

2012-03-11 16:54:13 | おすすめビジネス書
グローバル資本主義を卒業した僕の選択と結論 グローバル資本主義を卒業した僕の選択と結論
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-02-23

評価  (3点/5点満点)

東大大学院(医学系研究科)から外資系金融機関、独立後はお受験塾を開校するなど、多彩な経歴をもつ石井至さんが、グローバル資本主義をサバイバルするための、「何でもゼロから始められるようにする」方法を紹介します。

石井さんの仕事術は、受験勉強がベースになっていて、

①何をマスターすればいいかを明確にする。

②基本を完璧にマスターする。

③自分で腑に落ちるまで掘り下げる。

の3つのポイントを指摘します。特に大事なのは、基本のマスターだそうです。

著者のこれまでの経験・エピソードが、数多く取り上げられており、何ごとも周りに流されることなく、基本や原則に立ち返り、迅速に実行することを積み重ねれば、このような大きな成果を得られるのだと、改めて感心させられました。

【my pick-up】

◎戦略-傾向と対策を徹底する

受験勉強の中核である「傾向と対策」は、世界中のあらゆる仕事に役立つ基礎的なスキルだと思っている。ターゲットとする学校への「合格」という目標に向かって、過去のデータを分析して自分の重点課題を考え、そのクリアに向かって効果的な方法を工夫し、モチベーションを維持し、スケジュールどおりに仕上げる。それはビジネスのプロジェクトマネジメントと同じである。優良企業はほぼ間違いなく「傾向と対策」がよくできていて、ダメな企業はその逆だ。

僕は常に自分でリスクをコントロールできる範囲での戦い方を考える。自分の得意分野、資金や時間の許容範囲、目標達成のハードルの高さ、競争相手の出方など、さまざまなファクターを踏まえて、どこにエネルギーを注ぎ込むかを決めなければならない。

◎レベル合わせ-伝わるように伝える

今の僕は、中小企業のオヤジで、僕の周りにいる人たちはエリートでも自信過剰で心が強い人でもない、普通の人なのだ。普通の人には、感情を荒げて話してはいけないのだ。怒った時点で、相手は心の中の耳をふさいでしまう。

僕は、独立して会社を経営するようになって何年かたったときに、ようやく、このことに気づいた。それからは、会社で社員に対して、声を荒げて怒ることは、まずない。注意したいことであればあるほど、冷静に、穏やかに、言い聞かせるようにやさしく言う。

不思議なことに、怒らないフリをずっとしていると、次第に、本当に怒らなくなった。

◎プロ-メリットをもたらす人とつき合う

僕が一番つき合いたくない人は、グチを言うサラリーマンだ。グチを言っても何も変わらない。非生産的でネガティブで暗くなるだけだ。状況を変えるための具体的なアクションを起こすべきだ、というのが僕の意見だ。

だから、サラリーマンのグチを聞く時間は、僕の人生では1秒たりともない。

コメント
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