厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2012年31冊目『会社のルール』

2012-03-07 09:25:18 | おすすめビジネス書
会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ (ミリオネーゼ・シリーズ) 会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ (ミリオネーゼ・シリーズ)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-04-15

評価  (3点/5点満点)

アメリカではここ十数年の間に、職場での女性の待遇はかなり改善されました。今ではほとんどの企業で、取締役や部長などの高い地位に、女性が少なくとも一人は就いています。けれども依然として、男と女では職場での判断基準に微妙なズレがあります。

男と女は別々の文化の中で育ってきたために、それぞれが「正しい」と思っている行動に大きな隔たりがあるのです。

男性たちは自分が子どものころから学んできたルールに従って、ビジネスを進めています。同僚と張り合うのも、競争相手を蹴落とすのも、ときにはずるい手段を使うのも、彼らにとっては当たり前のこと。男性たちは、会社で「ビジネス」という名のゲームを楽しんでいるのです。一方、女性は「みんなで仲よく働きたい」と思っています。これは女同士なら当然の考え方ですが、残念ながらビジネスでは通用しません。女の文化の中では何の問題もない行動も、男性の目には競争心に欠けているように映ります。その結果、女性たちは昇進の機会を逃すことになるのです。

ですから、女性たちが職場で認められたい、昇進したいと思うなら、ときには男性のように行動しなければならないこともあります。大事なのは、男女の違いを知り、その知識を自分に有利なように利用することです。

原著はアメリカの女性コンサルタントによる『HARDBALL for WOMEN-Winning at the Game of Business』ですが、本書は翻訳もこなれており読みやすいです。女性だけでなく、若手ビジネスマンが会社・仕事のルールを学ぶのにも役立ちます。

【my pick-up】

◎能力だけでなく、権力も使えるのが真のリーダー

会社組織の中では、地位に伴う特権があります。傲慢な行動をとるのは、権力を示す必要があるからで、部下を個人的に侮辱しようという意図はありません。ビジネス・ゲームでは、権力を行使するか、失うかのどちらかしかないのです。

◎会議は始まる前と終わった後に意味がある

男性は公の場で人の影響を受けるのを嫌います。事前の根回しを行うのは、排他的な気持ちや消極的な気持ちがあるからではなく、相手の顔を立てるためなのです。

◎みんなから好かれるなんて不可能!

管理職ともなると、一日中判断を下さなければなりませんが、みんなに好かれたいという思いがあると、仕事上の判断に加えて、部下たちの心証まで判断することになります。人間関係を良好に保とうとするあまり、判断力が鈍ることもあるのです。

◎男女間のトークのすれ違い

ビジネス・ゲームでは、強気な姿勢が欠かせません。しかし、強気に見えるからといって、内心も強気だとは限りません。強気のポーズをとることは、実際に強気になるのと同じくらい大事なことなのです。

◎すべての批判を真に受けない

批判した人物の信頼性によって、批判の受け入れ方に差をつける必要もあります。批判を真に受ける前に、批判した人物は信頼に値するのかどうかを考えましょう。いつも獲物を狙って泳ぎ回っているサメもいるのです。えさを与えてはいけません。そんなことをしたら、確実に寄ってきますから。

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