評価 (3点/5点満点)
楽天では99点は0点と同じこと。成果の判断基準は、物事を達成しているか、達成していないか。
100%を達成する力、それが本書のテーマ「やりきる力」です。
やりきると、最後まで諦めなかったことで運をたぐり寄せることができ、「ピンチもなんとかなるものだ」という度胸のようなものが芽生えます。
仕事を〝やる力〟ではなく〝やりきる力〟。著者・廣田大輔さんが十全化学(株)の経営者となる前に在籍していた楽天での10年は、人生のなかで最も日々のスピードが速く、最も過酷で、最も達成感の大きい10年だったとのこと。
目の前のことをやりきると、また次のチャレンジがやってきます。その舞台でまた、やりきることができれば、さらに挑戦しがいのある高いステージが待っています。そんな形で、ビジネスパーソンは成長していくのですね。
【my pick-up】
◎日々の進捗状況を確認する「費消率」
楽天市場には費消率という言葉がありました。費消率とは、1か月の目標に対してするべき行動を30等分して、その日1日の進捗が、30分の1以上だったのか、30分の1以下だったのかを比率で見るものです。楽天市場では、その「費消率」を見ながら、「○日分遅れている」という表現をしていました。遅れていた作業はできるだけ後回しせずに、数日間で、費消率に追いつくように対策を組んでいったのです。1か月、1週間、1日ごとにプロセスを区切って行動計画を立てるので、仕事の進捗管理がしやすくなり、不安が減っていきます。
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