厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2024年200冊目 『19歳までに手に入れる7つの武器』は、脳の成長が盛んな時期に楽しく生きる基礎を築く

2024-07-04 12:13:15 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

精神科医・樺沢紫苑さんの最新刊は、「友達を作る方法」や「友達と仲良くする方法」「毎日を楽しく生きる方法」など、学校では教えてくれない「生き方の正解」を見つけるヒントを教えてくれます。

 

最近では特に、十代の若者の生きづらさが強まっています。

十代から10年後、前向きかつ楽しく仕事をして、人間関係やプライベートも充実した生活を送るために、本書は役立つと思います。

 

脳の成長は二十代前半までに、ある程度の完成系を迎えるそうです。

それまでに、自分で考えて、自分で決断し、自分で行動する。そんな「生きる力」を身につける必要があるということですね。

 

【my pick-up】

◎メンタル疾患者のほとんどは友達がいない

メンタル疾患の患者さんのほとんどは友達がいません。「なぜそんなに困っているのに、今まで誰にも相談しなかったのですか?」と尋ねると、「相談できる人がいません」と口をそろえて答えます。友達がいて、悩みを話すことができたら、オキシトシンという回復魔法で落ち込んだ状態からも、すぐに回復できる。レジリエンスを高めるためにも、友達は必要です。困ったらまず話す。それだけで、ストレスの9割は解消します。だから、それを話せる友達は、一人は欲しいのです。

◎その悩みはすでに誰かが答えを出している

私には悩みは一つもありません。どんな悩みでも、大きな書店に行けば、対処法が書かれた本が見つかります。あなたは本を読んで、その対処法を実行していけばいい。悩んでいる暇などないのです。ほとんどの人は何もしないで悩んでいます。何もしないから停滞する。前に進めない。だから「悩み」の状態が続きます。「悩んでいる自分」ではなく、「行動しない自分」がいるだけです。あなたが必死に悩んでいることは、すでに先人たちが大いに悩み抜き、答えや対処法を出しています。本を読めば、その悩みは2時間で解消できる。それなのになぜ何週間も、何か月も、何年も悩み続けるのでしょうか?その理由は、読書の習慣がないからです。

◎十代のうちにスマホ以外で夢中になれることを見つける

集中力を下げる最大のトレーニングが「スマホ」です。「通知」がピロリンと鳴るたびに、せっかく高まった集中力は「ゼロ」にリセットされる。それを毎日続けていたら、深い集中に入ることは難しくなります。趣味、遊び、スポーツに夢中になることで、集中力を高めて、脳を活性化することができる。スマホやゲーム以外で、何か「夢中」になれることをぜひ十代のうちに見つけてください。

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2024年199冊目 『知・情・意 「超」伸びる人の法則』は、知性・感情・意志のレベルを高める

2024-07-04 11:57:09 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

頭角を現す人の共通点である「知性的な仕事ができる」「感情のコントロールがうまい」「意志が強い」レベルをどう高めるかが本書のテーマです。

 

なんでもかんでも一人でやらなければ気が済まない人がいます。しかし、一人で仕事人生を乗り切るのは難しいです。

誰かの協力があって、私たちの仕事は成り立っていることを忘れてはいけません。

 

若いビジネスパーソンに特に役立つ内容になっていますが、ベテランの方にも、今までの仕事を見直したり、改善したりするいい機会になると思います。

リーダーや経営者の方は、部下指導にお役立てください。

 

【my pick-up】

◎知性は「意識的に」磨く必要がある

私たちは、キャリアを重ねていくなかで自然と知性が磨かれていくと考えがちです。たしかにそういう側面もありますが、それだけでは十分ではありません。「意識的に」知性を磨くことが必要なのです。そして、そのためには「課題意識」を持つ必要があります。「課題意識」とは何か。これは「自分は何をやりたいのか」「自分は何をすべきなのか」「自分はどうありたいのか」などを明確にすることです。よく「問題意識を持つことが大事だ」といわれますが、「課題意識」と「問題意識」は違います。

「問題」とはあるべき姿と現状の差が出現したときに起こるもの。言い換えると、目標と現実の間にギャップが生まれているときに起こるものです。一方「課題」とはその問題に対して「自分は何をしなければならないのか?」「自分はどう解決しなければならないのか?」ということを特定化することです。会社の「問題」を自分事に落とし込むことで「課題」に変えて、その解決を図る-このような意識を持つことが、できる人になるには必要不可欠です。ただ「頑張る!」「結果を出す!」という精神論、根性論では、結果は出ないのです。

◎「タイムマネジメント」の鉄則

タイムマネジメントが下手な人は、仕事の時間中、何をするのか、何をしているのかが「あいまいな時間」が非常に多い。大事なのは「朝一番に手をつける仕事」。スタートダッシュが肝心です。ここで後れを取ると、その日中にリカバーできなくなり、そうやって効率性、生産性が下がっていくのです。「朝一番に手をつける仕事」は「前日に決める」というルールを徹底してください。「TODOリスト」には、タスクを「何時までに」「どこまで」完了させるのかということまで書き込まなければ効率性、生産性は上がりません。締め切り時間を決めて、それまでに何がなんでも終える。また、仕事というのは「タイミング」が重要です。いま何をするのがベストなのか-この意識を強く持つことにより、正しい優先順位をつける力や段取り力、ひいてはタイムマネジメント力が向上します。

◎自分自身を癒やす

感情が乱れるときは、心身の「疲労」が原因になっている可能性が高いですが、疲労を軽減したいのであれば「一人でやれること」で自分を癒やしましょう。一人でゆっくり映画を観る、小説を読む、軽いジョギングやウォーキングをする、マッサージを受ける。このように「一人でできる」癒しの方法を見つけて、実践してみてください。

◎本を読む

たくさん本を読んでください。「深い知識」「深い理解」を得るためには、読書が一番です。「読書は著者と二人きりで四畳半の部屋にこもり、延々と話を聞くようなものです。読書は体験なのです。読書によって人格を大きくしていくことができるのです」。月に少なくとも5冊は読め、といいたいです。将来の「知的財産」の量が圧倒的に違ってきます。

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