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評価 (3点/5点満点)
40代になると壁を感じやすいのは、働き方や生き方において「選別」が始まるからです。
これまで我慢をし過ぎてきた一番の問題は、思考停止に陥ることにあって、やりたいことを実現する思考力や行動力を発揮できなくなってしまっています。
本書では、自分が何を大事にして生きていきたいかということを改めて意識をして、それを優先して生活する考え方をお伝えします。
「私も20代、いや30代までは全くおおらかな人間ではありませんでした。細かいことにこだわって怒りっぽく、いつも時間に追われて余裕がありませんでした。そんな自分を変えたいと思ってアンガーマネジメントやポジティブ心理学、幸福学、セレンディピティ、効率化や時短術など、さまざまな思考法や学問について学んだ結果、徐々におおらかさを身に付けていくことができました。」(おわりにより)
そんな勝間さんを救ってきた、悩みに聞く書籍も紹介しています。
また、身近に一歩踏み出す人がいるかいないかの違いはかなり大きいですね。踏み出す人に囲まれていたら、自然と感化されて行動するきっかけを掴みやすくなると思います。
【my pick-up】
◎「老後は家を借りられない」は思い込み
なぜか年寄りには家を貸してくれないと思い込んでいる人が多いですが、都心でも地方でも年金さえもらっていれば貸してくれる物件はあると思います。介護サービスが付いた高齢者専用の賃貸物件も増えています。日本は65歳以上が人口の29.1%(2023年10月1日現在)を占める超高齢社会です。老後の住居問題は、もはや優先順位が低い課題なんです。
◎ペースダウンしても同じ成果を上げられる工夫が必要
年齢とともにペースダウンしても以前と同じ成果を生み出せるような働き方に変える工夫が必要です。不要な会議やクライアントのためにならない社内業務を減らすように提案したり、オンライン対応で済む日は在宅勤務にしてもらったり、やりようはいくらでもあると思います。変わるのは年齢だけではなくて、DXやChatGPTなどのAIの浸透などのビジネス環境も、です。ビジネス環境は、この先も加速度的に変わっていくでしょう。そのことも踏まえても、働き方を変えるべきだと思います。変化する前のほうがよかった、と言っても時代の流れは止められません。