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2012年135冊目『どんなにバカな上司の下でも成長できる仕事術』

2012-09-22 23:19:49 | おすすめビジネス書
どんなにバカな上司の下でも成長できる仕事術 どんなにバカな上司の下でも成長できる仕事術
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-09-14

評価  (4点/5点満点)

部下が上司に期待することはやめて、「上司に期待される部下になる」、そう覚悟を決めると、人生は鮮やかに変わります。いくら文句を言っても上司は変わりません。

この本のテーマは、上司に期待することはやめて、上司を「お客様」だと思って仕事をすることです。「バカ」だと思った上司も、お客様だと思えば腹も立たなくなるでしょう。実際、仕事の評価をするのは会社の上司です。見方を変えれば、上司はあなたのお客様そのものです。

「バカ」だと思っている上司は、実は皆さんを猛スピードで成長させてくれる大切な存在です。

本当にバカな上司はいるかもしれませんが、実は上司のせいにして自分の甘さをすり替えているパターンが若い人には多いように感じます。また、仕事面において感情をそのまま出すのは、何もいいことはありません。

これらは、年をとり経験を重ねて、自分が上司の立場に立ってやっと理解できる人も多いのですが、若いうちに〝大人の態度〟が取れるに越したことはありません。本書は、自分の社会人・仕事人としての未熟さに気づく、多くの示唆を与えてくれます。

【my pick-up】

◎あなたが上司を「バカ」だと思うのは、やりがいを感じないから?

「やりがい」は、上司から与えられるものだと思っていませんか?やりがいは、自分で感じるものであって、他人から与えられるものではありません。上司は仕事を与えてくれます。やりがいは、自分で感じるものです。そこを勘違いしている部下が多いように思います。

◎具体的な指示は最初から期待しない

仕事のできない上司に、具体的な指示を仰いでも意味がないことはすぐわかるでしょう。そんなとき、どうするか?答えは簡単です。いまは、たくさんのビジネス書が出回っています。与えられた仕事のヒントになる本が、探せばきっと山ほど見つかります。その中から、自分に合っていそうな本を数冊選んで勉強すればいいのです。私は、本を読んで勉強し、人気のある本のとおりに実行して成功した経験が何度もあります。ダメな上司より、実績のある著名人の本を読んで参考にしたほうがいいに決まっています。本を通して、一流の先生から学べるのです。

◎尊敬する必要はないが、人前では必ず立てる

嫌いな上司は嫌いで仕方ありません。けれど、態度に出していけません。部下は部下として、たとえ気持ちが入っていなくても、形の上では上司に敬意を持った振る舞いをすべきです。上司には礼儀正しく接する、敬語で会話する。そうすれば、嫌いだとわかっていても、少しずつコミュニケーションはよくなります。

◎自分の成績の責任を、上司に押しつけない

実際、できない上司の下にいるのは幸運です。目立つチャンスをもらったも同然です。そういう気持ちになれるかどうかが、人生の分かれ目です。

◎自分の強みを、自分で見つけようとするな!

会社の中で「強み」になるのは、案外、相対的なものです。自分ではまったく強みと思っていなかった能力でも、周りが認めてくれたら強みなのです。その経験と実績を重ねることで、周辺からさまざまな可能性も広がります。自分の強みは、必ずしも自分が思っているものとは違います。強みを見つけてくれるのは、上司です。強みを作ってくれるのは、会社の環境です。強みを自分で見つけようとせず、周囲に発掘してもらうくらいの気構えが大事です。

◎20代で「ワークライフバランス」なんて考えるな!

私は、昼も夜も仕事に関する勉強をし、仕事に関係する自己啓発に取り組む人間でないと、会社で生き残れないのが現実だと思います。会社員にとっても厳しい時代に突入しているのです。流行を鵜呑みにして、20代からワークライフバランスを考える人は負け組になる心配があります。そもそも仕事ができない人は、会社でも世間でも相手にされません。仕事が何より第一です。

◎飲み会は、原則週に2回まで

私は、「飲みにいくのは原則、週に2回まで」とルールを決めています。私の場合、飲みにいくのは木曜と金曜の夜です。週の前半から飲むと身体がきついので、週の後半に設定しています。それ以外の曜日をリクエストされても、よほどでなければ断ります。月曜から水曜は、自分のための「勉強」というスケジュールが入っているからです。読書、学校など、自己啓発のための時間です。突発的に「今夜はいかがですか?」と誘われる飲み会には行かないと決めています。それに応じていると、自分の予定が崩れてしまいます。「今日は本を読む予定だけれど、自分だけの予定だから別にいいか」と、通常は思いがちですが、そこを守れるかどうは将来の成長を大きく左右します。読書なら読書という、立派な予定が入っているのです。「フィットネスクラブに行く」、これも自分だけの行動とはいえ、大切な予定です。それを崩してはいけません。飲み会のための自分の予定を変更しない、わざわざ余計な調整をしない、これは大事なルールです。

◎変に群れるくらいなら、ひとりで本を読むほうがいい

自分を磨き、自分を高めるために、夜をどう過ごすべきか、考えてください。私は、できるだけ本を読みました。本を読むのは、大切な自己啓発の時間です。これをいい加減に崩してしまえば、着実に継続している人と大きな差が付きます。仕事でももちろん本は読みますが、夜、自分のために読む本はまた別です。あなたがバカだと思う上司は、得てして、若いころに本を読む時間を大切にせず、仲間と群れて、無駄にお酒を飲んでいた人かもしれません。20代のころ、そうやって安易な夜を重ねたツケは、30代、40代になって取り返しがつかない結果となります。自分自身が「バカ」だと思われる上司にならないためにも、変に群れるより、ひとりで本を読みましょう。

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2 コメント

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この本の著者の緒方健介です。ご紹介ありがとうご... (緒方 健介)
2012-09-23 09:17:06
この本の著者の緒方健介です。ご紹介ありがとうございます。私の言いたいことを的確に捉えて頂いてとても嬉しいです。感謝です!
返信する
本のタイトルがとても過激ですが、私自身も上司に... (フランクリンプランナーに挑戦中)
2012-10-02 10:21:56
本のタイトルがとても過激ですが、私自身も上司に悩まされた経験があるので、さっそく読んでみます。
返信する

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