厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年174冊目『会社は家族、社長は親』

2011-09-25 17:40:37 | おすすめビジネス書
会社は家族、社長は親 会社は家族、社長は親
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-09-13

評価  (3点/5点満点)

法政大学大学院教授の坂本光司さんと、アイエスエフネット代表取締役の渡邉幸義さんの共著。

坂本さんは『日本でいちばん大切にしたい会社』の著書で有名ですが、これまでの伝統的経営学を否定し、「企業経営とは、業績を高める活動でも、成長発展させるための活動でも、業界1位になるための活動でもない。企業にかかわりのあるすべての人々、とりわけ5人の人々の幸福を実現するための活動である」と定義し、その実践を提唱されています。

ちなみに、5人の人々とは、「社員とその家族」「社外(取引先等)社員とその家族」「顧客」「障がい者や高齢者等地域住民」「出資者・支援者」のことです。そして、これら5人の中で、最もその幸福を念じ追求すべきは、「社員とその家族」と言います。

渡邉さんがリーダーを務めるアイエスエフネットも、社員とその家族の幸福づくりや、障がい者等の社会的弱者の働く幸せ、働く喜びづくりに尽力している会社です。

障がいのあるメンバーは、2年教えて42年貢献してくれる。一般の社員は、2か月教えて24か月後に辞めてしまうかもしれない。つまり、投資に対するリターンが、障がいのあるメンバーは一般の社員の2倍になる可能性がある。

人にやさしい会社、正しいことをする会社を増やすことが、いかに各社、さらには日本全体の発展に必要か。そのことに改めて気づかされる1冊です。

【my pick-up】

◎自己啓発できるかどうかは30代までが勝負(渡邉)

私はシニアになっても雇用されるためには、30代が勝負だと思います。私はいま40代ですが、とくに45歳を過ぎると体力がいっきに落ちてくるのを感じます。そのときまでに自己啓発などで自分の強みを磨き、生かしていく習慣のない人間が、45歳を過ぎていきなりできるかというと、かなり厳しいでしょう。そんな状態で60歳になって、若い人と同じように働きたいと思っても難しいのです。

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