評価 (3点/5点満点)
この本は、次のようなステップで仕事のスキルの中で最も重要な1つである「読み手にとってわかりやすく、魅力的な資料作り」のできる「幹」の能力を作り上げます。
ステップ1 資料の目的、ゴールを考える
ステップ2 読み手の視点に立つ
ステップ3 読み手と目的に合わせたわかりやすい紙面作り
巷には資料作成やプレゼンに関する書籍はたくさんありますが、テンプレートやテクニックが中心で、資料作成初心者が最初に理解しなければならない「幹」の部分を伝えるものが意外と少ないです。
「WHY(なぜ)」から考え、物事の本質からスタートすることで、資料の質は格段に向上します。それはいま話題のAIやロボットでは到底成し遂げられない芸当です。
私たちは、ロボットが代わりにしてくれる作業は大胆に任せて、もっと創造的な仕事をしなければなりません。
資料作成も一見単純に思えますが、創造性が発揮される場面は数多くありますよ。
【my pick-up】
◎意外と読まれている巻末のFAQ
FAQの理想は質問も答えも1行でおさまるようにしたいものです。質問の数は基本的には1ページあるいは1スライドでおさまるようにしましょう。FAQは全員が目を通すものではなく、ざっと質問一覧を見て「あっ、そうそう、俺もここが疑問だったんだよな」と思うところだけ読む、という使われ方です。また、本当に頻繁に聞かれそうなことにしぼった質問がいいと思います。質問項目は3~7くらいを目安に、頻繁に質問される順に質問の見出しを並べましょう。FAQが充実していると、資料を説明する人のスキルも磨かれます。