評価 
（3点/5点満点）
ビジネスシーンなどで必須の、速くて正確なインプット力・アクトプット力は、東大現代文から学べる。
この本では、東大入試の現代文を教材に、情報を素早く読み取り、それを端的に表現する「読み書きの基本」の型を身につけることを目的としています。
＜読解力＞の正体は、言葉の＜サイン＞をとらえて文章の＜濃淡＞を見極める力のこと。
言葉のサインは、「このように」「たとえば」「つまり」「ではなく」「とは」などで、その前後から文章の重要個所を見つけるのです。言葉のサインが、ビジネスにおいても限られた時間で効率的に処理する強力な武器になります。
また、＜抽象＞とは、「具体的な事物から頭の中で共通点を考えて取り出したもの」。「このように」などのあとに続く抽象的な文章は、重要な主張である場合が多いのです。
東大の入試問題は、「問題を考えるための資料を与え」「その内容をもとに論を組み立てさせ」「短い字数で簡潔に書かせる」のです。これは、社会人になってからも必要な対応です。
さらに、私たちは言葉に対して常に誠実である必要があります。なぜなら、言葉の根っこには自他の分離があり、相手との誤解を招く可能性があるからです。
