厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2017年134冊目『組織で上に行く人は「どこ」で差をつけているのか?』

2017-06-04 19:03:49 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、基本的に若手社員が部長以上に昇進するためには、どうすればよいのかについて書かれています。

内容のポイントはズバリ、「人を相手にしていればよかった課長時代までと決定的に異なり、部長以上となると人ではなく組織を動かさなければならない」ということです。

課長までの仕事は、対人コミュニケーション能力に優れていれば何とかこなすことができます。しかし、部長が相手にしているのは「課」というチームであって、課長を相手にしているわけでも、課員を相手にしているわけでもないのです。(P.16~17)

組織再編という行為は、上級管理職以上のビジネスパーソンにとっては極めて重要なツールとなります。組織を都合のよいルールに書き換え、ゲームそのものを自分に有利なように変えていくという発想が求められるのです。人ではなく組織を相手にして仕事をすることになりますが、これはまさにその典型的な例です。(P.36~38)

組織というものに一生の大半を預けるのであれば、より上を目指したほうが合理的です。そして、効率よく上を目指すためには、早い段階から周到に準備をしておくのがベストです。

本書はその良きガイダンスとなってくれるでしょう。

【my pick-up】

◎上級管理職のタイムマネジメントに必要な想像力

部長以上の場合、仕事の時間の大半は部下の中間管理職から報告を聞く作業に充当されることになります。中間管理職から報告を聞くにあたって重要なのは「想像力」です。なぜなら、彼らは自分に不利にならないよう、報告内容を微妙に誤魔化すからです。上級管理職はそれをある程度見据えた上で、そのチームがどのような状況になっているのか想像力を働かせなければなりません。

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