徳文化ホールI&Iで今回、初めて開催されるイベント
「しる・みる・もむ 行徳神輿」
へは、昼飯のあと出かける。
行徳支所の前を過ぎるあたりからお囃子が聞こえてきた。文化ホールのところに来ると正面玄関脇に祭り囃子がいた。
妙典お囃子保存会、湊囃子連、本塩囃子保存会の名前が掲げられている。行徳にある囃子の会が終結していた。
ホールの前には神輿。子供神輿体験、大人神輿体験、行徳神輿披露に使われるもののようだ。
会場に入る。文化ホール1階の会議室エリア。入るとまずあるのがパネル展示で、行徳神輿、特に神輿店と神輿製作の歴史についての解説など。
会場はこんなようす。
行徳の神輿店は現存する中台神輿、廃業した浅子神輿と後藤神輿を合わせて3店。そのそれぞれについてブースが設けられている。
こちらは中台神輿。
浅子神輿。
後藤神輿。
こういうふうに各神輿店ごとに詳しく展示したイベントはこれまで見たことがない。特に廃業してから時間が経っている後藤神輿は、関ヶ島に行徳街道沿いに母屋こそ残っているものの、きちんとした情報を聞いたことがない。あっても断片的なもの。
浅子神輿も廃業前は市川のケーブルテレビに取り上げられたのを見たことはあるが、廃業後はどんどん過去のものになっていっている。
午後2時から講演の部(午前にも一度行われていて、午後にもう一度同じ内容のをやったとのこと)。
最初はいったいどんなイベントかと思っていたが、ここまで見てきてなかなか見応えがあると思えてきた。各神輿店と神輿製作の歴史に焦点を当て、きちんと展示や解説をしたものがこれまでなかったから。
行徳まつりや妙典まつり(のここ3年)は神輿渡御の実演をやっているが、神輿製作の歴史のことは実際、ほとんど取り上げられていない。誤解を招かないように言っておくと、行徳まつりや妙典まつりがダメだというのではない。こうしたイベントでの渡御実演は神社の祭礼での神輿渡御という地域の伝統を紹介することが目的だ。そこには白装束で行徳揉みをやるという様式の部分も含まれる。新住民(自分もその1人だが)のほうがすでに多い地域で、昔からの伝統について興味を喚起するため、毎年、イベントを行うことは「継続は力」という意味でも大事なのは言うまでもない。
行徳地域は同時に神輿製作の歴史があるが、祭礼という伝統のアピールが主眼であるイベントには、残念ながら入り込む余地がなかなかないだろう。だからこそ、これまでいろいろな地域イベントで抜け落ちていた部分-きちんと整理してまとめた神輿製作の歴史を主眼とした、たいへん意義深いイベントだと思える。
講演と時間は前後するが、ホールの外ではこんなことも行われていた。
祭り囃子に載せてひょっとこの踊り。
大人神輿体験。行徳揉みも行われていた。
神輿製作の歴史に重きを置いてはいるが、やはり神輿のイベントなので行徳神輿の実演は行われる。午後3時から行徳神輿披露。
祭礼のときの渡御と同じように、開始は馬(神輿を載せる台)から上げたら、まず差し。
そして放り受け。
そのあと、地すり-差し-放り受けの一連の流れに入る。
ここで担ぎ手が一部交代して、市川浦安バイパス側へ少し移動。
もう一回、地すり-差し-放り受けの流れが行われた。
このあと担ぎ手たちがバイパスへ出ようとして進みはじめるという、実際の祭礼でもありそうな展開があったが、結局押し戻されて無事終了。
行徳雑学館のトップページのレポートにするのは晩飯の前までに終わった。
晩飯は吉野家行徳新浜店。麻辣牛鍋膳を食べる。
なかなか辛いが、大人が食べるには別に途中でギブアップしなければならないほどでもない。
今朝も寒かったので発熱素材アンダーを着た。でも明日は低気圧の通過で南の温かい空気が入るようで、水曜ぐらいまでは暖かくなりそうだ。となると、次に発熱素材アンダーを着るのは木曜あたりからになるか。