行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2009年2月4日(水)の日記

2009年02月04日 | 日記

今日は会社の年休消化推進だからではなく、用事があって休み。用事は午前中にそんなにかからずに終わる。用事とはいえ、どうも自分が平日に休みを取ると、天気がいまいち。今日も雲って冷たい風が吹いている(もっとも、夕方には日が差したが)。そのあと、どこかへ行こうという気もしなかった。

秋葉原までそんなに遠くないので、足を伸ばす。駅前のヤマダ電機に行く。以前はサトームセンだった場所。テレビを買って、還元分のポイントがどかっと付いたので、使わにゃ損だ。

新しいテレビはLAN端子が付いていてインターネットに接続できるので、ケーブルを買いに行く。それと、ケーブルテレビのセットトップボックスとレコーダーやテレビは、10年近く前にアナログチューナーが入ったときの付属のチャチなAVケーブルをそのまま使っていたので、少しは太目のいいケーブルにしようと思い、一緒に買うつもりでいた。

ところが秋葉駅前のヤマダ電機はパソコン関係だけの店。LANケーブルは買ったが、AVケーブルは売っていないので、帰りに南行徳のヤマダ電機へ足を運ぶことになった。別にたいした距離ではないが。

銀座線神田駅へ向かって歩いていくと、神田川を万世橋で渡ったところに肉の万世がある。見るとランチサービスで「和牛ビーフカレー690円」と出ている。時刻は正午ちょっと前で、ビジネスマンのランチタイムでごった返す直前。じゃあ、ここで昼飯だと入ることにする。

万世のビルはフロアによっていろいろな店に分かれている。1階の3分の1ぐらいがカフェ&バーのTrimという店になっていて、ビーフカレーのランチはここのもの。天井が高めの店内はけっこういい感じ。

万世のビルに入ったのは今回が初めてではないかと思う。前は数十回通っているけれど。

和牛ビーフカレーと150円追加でサラダをつける。

和牛といってもバラ肉。量もそんなに多いわけではない。690円のランチカレーなのだから必要以上に期待してはいけない。

 

帰ってから、買ってきたLANや他のケーブルをテレビと周りの機器ににつなげる。ブラウザを起動して行徳雑学館を表示してみる。

画面に出るとちょっと感動。2、3年前にPHSでネット接続できるようにして、PHSのブラウザで初めて表示されたときと同じ気持ち。パソコンでつながるのは当たり前だけど、それ以外の機械で初めてつながったときは妙に感動してしまう。

だけど、ブラウザの機能をいろいろと見ていくうちに失望してくる。ネット接続が出来るなら、たとえば、興味のある映画の公式サイトを見に行って、予告編を見たり、公開劇場を見たりとかに使えるのではないかと思っていた。テレビのリモコンだと入力がやりにくいから、座席のネット予約などはパソコンでやることにして、劇場のあたりをつけるとか、映画に限らず、いろんな情報からの絞込みを行うのに使ってみたらどうかと考えていた。

ところが、テレビのブラウザはFlashやら、いろんなプラグインに対応していない。映画の公式サイトは、Flashを使っているところが多いから(というより自分の印象ではほとんどがそうだと思える)、あてが外れた。

放送画面との2画面表示もできるから、たとえば朝、起きた後、自分のブログにコメントが付いていないかとかをニュースを見つつ、チェックするのにつかえないかと思った。

でも、会社へ行く日の朝はとてもそんなことをしている余裕はない。今でも、別にPHSで見るとかいったこともしていない。やるとすれば、休日に朝寝して目覚めたあと、ふとんの中からちょっと見てみるぐらいだろうか。

まあ、テレビを見ている途中や、あるいは録画した番組やDVDソフトで見終わったタイミングで、Yahooなんかのトップページを見て、どんなニュースがあるか見たり、天気予報サイト(これもFlashなど使っていないところに限られるが)を見てみるのには使えるだろう。会社で仕事のキリのいいところで、パソコンのブラウザでもそうしたサイトをちょっと見たりしているが、それと同じようなこと。

ニュースや天気予報といえば、地上波デジタルなどはリモコンの”d”ボタンを押すと、データ放送の画面が表示される。一応はニュースや天気予報も流れる。

データ放送の画面を見ていると、かつての「キャプテンシステム」を思い出す。

自分が大学4年で就職活動を本格的にやり始めた頃(1983年)、世の中ではニューメディアブームというのが起こっていた。(同じ頃、もうひとつ、人工知能(AI)ブームというのもあった)

NTT(当時の電電公社)がぶち上げたもので、後にISDNとして商用サービスが行われるようになった次世代の情報通信網が、INSとして実用化実験などをやっていたのもその頃。コンピュータや通信の技術が発達してきたので、将来は情報ネットワークでつながった社会が来るというムードになってきてブームが起こっていた。社会に出る直前の大学生だったし理科系学部の人間、やはりそういうものには敏感に反応する。(もっとも自分としてはニューメディアよりも人工知能のほうが興味があったのだが。)

そのINSを使ってNTTが作った情報提供のサービスがキャプテンシステムで、就職訪問に行った会社のロビーでデモが行えるようになってところもあった。当時はまだ大型だった20インチ型のテレビに、接続装置をかませて、リモコンで画面に情報を表示していた。画像まで出ていたかはっきりと覚えていないが、今、データ放送の画面をリモコンで操作する感覚は、当時、目にしたキャプテンシステムに近いものだ。

そのデモを見ても、画面が表示されるまでの時間はじれったいぐらいで、もし、高い接続装置を買える金があったとしても、自分では使いたくないと思えた。実際、キャプテンシステムは商用サービスが始まったが、普及せず、とっくにサービスは終了している。INSもISDNとして商用サービスが始まったが、これもなかなか普及しなかった。実験が行われていた頃は、どのような用途に使えるのかのはっきりとしたイメージがなくて、INSは「一体、何を、するのだろう」の頭文字だという冗談がささやかれていた。(当時、新聞紙面でも何度か見た記憶がある)

それから10年ぐらい経って、「ニューメディア」という言葉もすっかり死語になった1994年、「インターネット」が人口に膾炙し始めたと思ったら、あっという間に普及した。ニューメディアブームの頃にイメージされた、情報ネットワークでつながった社会がようやく実現したといっていいだろう。なかなか普及しなかったISDNも1990年代後半にはインターネット用に人気が出たようだ。だけど、2000年あたりからブロードバンド接続が普及すると、ISDNの影も薄くなった。INS実験の頃は、確か21世紀を見据えた情報通信の基幹を目指していたということを聞いた覚えがある。それが、21世紀になったとたんに廃れてしまったのも、なんとも皮肉な話。

今のデータ放送の画面の反応は、かつて自分が見たキャプテンシステムよりはよいが、ブロードバンドでネット接続したパソコンのブラウザよりは全然、遅い。やっぱり、昔のキャプテンシステムを思い出す感覚だ。ネット接続のトラブルなどでもない限り、リモコンの”d”ボタンを押すことはあまりなさそうだと思う。

 

などと、いろいろとやっていたので、晩飯はちょっと遅めの時間になり、居酒屋オンドリへ。

明日があるし、遅めの時間だったから、今日はビール・サワー類だけにしておく。最初は中生。食べるほうはカキフライたこの刺身を注文。早く仕上がるたこの刺身が先に来た。

そしてカキフライが来た。中生はもう一杯飲む。

今日座った場所は、マスターが調理しているのが見える席。美味しそうな鮭が見えた。メニューを見ると鮭のマリネらしい。それを注文。

マリネというと、汁があってピクルスが一緒に載っているというのが頭の中にあったイメージ。だから、この鮭のマリネはパッと見は鮭の刺身かと思った。だけど、ちゃんと漬けられたもの。

そんなにしょっぱくなっていないから酒のつまみに合う感じ。飲むほうはビールが終わってレモンハイを1杯。

さて、週の中間に休みを取ると、あと2日仕事をすればまた週末だから、気分的には楽。