行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2007年2月18日(日)の日記

2007年02月18日 | 日記

昨日、飲んで帰ってからワーナーマイカルシネマズ市川妙典で上映される映画を1本、ネット予約する。飲んでいい気持ちのときはついついそうやってしまう。でも、朝起きるのが辛くないように、午後一の回のを予約しておいた。

で、昼に雨がまだやまない中、妙典へ出かける。昼飯は妙典駅を降りてから寺町方面へ歩いてバイパスに出たところにあるくるまやラーメン

味噌チャーシューメントッピンでバターのを注文。

くるまやラーメンは前に、1年半かもうちょっと前だが一度入って気に入った。味噌ラーメンの味が、70年代から80年代前半にかけて味噌ラーメンの味に近かったから。70年代に味噌ラーメンブームがあって、80年代前半ぐらいまでは味噌ラーメンの全盛時代だった。その頃、自分が高校生から大学生の頃に食べた味噌ラーメンの味なのである。そうした舌に馴染んだ味だから、機会があればまた食べたいと思っていた。

ちなみに、この店のメニューで”味噌ラーメン”と言った場合はチャーシューは入っていない。なので、味噌チャーシューメンにしてトッピングにバターを付ける。学生の頃は住んでいたところの近くのラーメン屋でよく味噌バターを食べた。その頃は平気だったが、今はいつもバター入りを食べるのはきつい。でも、たまには食べたくなる。

そのあとワーナーマイカルシネマズに行く。発券機でネット予約分のチケットを受け取る。

実は、銀行のATMや駅の自動券売機なども含めて、こういう機械をさわるのはけっこう好きである。スタートレックシリーズを見ていると、宇宙艦や宇宙ステーションにあるタッチスクリーン式の操作パネルを自分でも操作してみたいという欲求に駆られるが、その欲求を代わりに満たしてくれるようなところがある。ただ、タッチパネルや中のコンピューターの反応が今イチで、数字を叩くにしても五本の指を使ってパッパッパッパッと手早く叩けないのが物足りない。

見た映画はバブルへGO!!タイムマシンはドラム式

ホイチョイ・プロダクション原作の映画というと、映画館へ見に行ったのは1991年の「波の数だけ抱きしめて」以来。他にはビデオで「私をスキーに連れてって」を見たぐらい。

今回の「バブルへGO!!~」は全編コメディで、気楽に笑って見ていられる映画。笑わせるツボもよく押さえられている。

ホイチョイムービーで過去の時代を描いたものはというと「波の数だけ抱きしめて」を思い出す。「バブルへGO!!~」はバブル経済崩壊直前の1990年にタイムマシンで行く話だが、「波の数だけ~」はその翌年の1991年に作られた映画。主人公たちがその1991年から9年前の1982年を思い出すという回想形式の作品。

1982年というとバブル経済へ向かって世の中の気分が変わり始める直前の時代だった。織田裕二や中山美穂が演じる主人公たちはそのとき大学4年生という設定で、自分と同い年である(俳優の歳ではなくて、役の上での人物の年齢である)。もっとも自分は一浪しているのでまだ3年生だったが...(余談だけれど、「バブルへGO!!~」で薬師丸ひろ子が演じる役名が「田中真理子」だが、これは「波の数だけ~」で中山美穂が演じたヒロインの役名と同じ。ホイチョイ・プロダクションはこの名前にこだわりがあるようだ。)

自分の年代だと、中学1年のときの1973年の秋に第一次石油ショックがあった。それを契機に、世の中の雰囲気が大きく変わったのを覚えている。それまで高度経済成長で金をどんどん使って景気を良くするのがいいように言われたし、「昭和元禄」という言葉も聞いたことがある。それが石油ショックを境に、打って変わったように、資源は有限なのだから、節約して慎ましく暮らすのが良いように突然変わってしまった。これも一種のバブル崩壊だったのだろう。そして、1970年代の後半から1980年代の初め頃までは、その気分を引きずっていたけれど、それが終わりに近づいたのが1982年頃。

この翌年の1983年に「マル金」、「マルビ」という言葉が流行した。”金持ち”と”貧乏”を意味する言葉である。これを流行らせた本の著者がつい先日亡くなったということだが、振り返ってみるとバブル経済の浮かれた気分を先取りしていたようだ。

「波の数だけ~」は最初と最後の(作品が作られた時代の)1991年の場面がモノクロで、間の回想シーンである(つまりメインの話である)1982年がカラー場面となっている。ところが、ラストでけだるい雰囲気になっていた1991年の主人公たちが湘南の砂浜を歩き始める場面になると、モノクロの画面がふたたびカラーに変わるのだ。

このラストがけっこう好きだったのですよ。バブル崩壊直後のどこか陰鬱な時代に希望を与えてくれるような感じで。場面がモノクロからカラーに変わることで、過去の思い出から急に現実に引き戻されるような感覚がした。そして、主人公たちがふたたび歩き始めるというのが、勇気を与えてくれるように思えたからでもある。レーザーディスクのを買って何度も見たし(今は、プレーヤーも含めてもう手元にはないが)。

それを思うと、今回の「バブルへGO!!」は結局、最後までコメディで、1990年という時代の再現が、映画だからかなり誇張はしているが、なかなかうまく出来ていることを楽しんで、一度見ればまあ十分だと思ったのだった。

映画を見てきたあとは南行徳まで戻り、スーパーで買い物をして帰る。妙典駅前で撮った写真でトップページレポートの更新。晩飯はコンビニ弁当。