日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

チベットやベトナムのお弔い

2016-02-16 17:20:17 | 日本語学校
晴れ。

寒くはないと感じてしまうから不思議です。土日の真夏並みの「暑さ(暖かさではありません。暑かった…)」のせいでしょうか、感覚が衰えてしまったような気がします。だって、(職員室の)暖房を入れませんでしたもの。下の教室の暖房だけは来てすぐに入れておきましたが。

さて、学校です。

昨日、「Cクラス」で、お墓の話になりました(始まりは「囲む」の短文作りだったのです。「お墓の周りを花で飾る」の図というか、絵を見てから話が始まったのですが。

このクラスは、今、ちょっと「待ち」の状態にあるのです。「Dクラス」が追いつくまで。それで、「N3」の「読解問題」などをしていたのですが、ちょっと不安にかられて、前の教科書を復習してみると、出るわ出るわ、忘れている箇所やら、間違えている箇所やらが、どんどん出てきました。それで、きちんと復習することにし、今、やり直しているのです。

で、その過程で、「お墓」の話になったのですが、いつもこういう話をすると、興味津々で聞き始める学生がいるかと思うと、自分の知っているものが唯一無二の存在であり、それ以外は、眉をひそめる対象以外の何物でもないという学生も出てきます。

で、出てきましたね、やはり。

主に話したのは、あるいは話してもらったのは、チベットとベトナムのお墓、お弔いのやり方でした。

「ええっ」と驚き、いかにも嫌そうな(非文明的な習慣である。自分たちはそんなことをしないという)顔をしたのが一人。興味津々で、いろいろと聞き始めたのが別の一人。

己の見聞きしたことがあるものの中に安住して、排他的になるのではなく、他文明というか、他文化というか、そういうものに、まず興味を示す、あるいは知ろうとする、そういう態度が必要なのです、他国で生きようとする場合には。

もっとも、日本人にもいろいろな人がいます。とは言いましても、日本は島国で小国ですから、他者との関係抜きには成り立たないという縛りがあります。

もちろん、どこの国でも同じでしょうが、自分の国のやり方が一番とまでは、思っていなくとも、そのやり方が普遍であると固く信じている人もいます。また反対に、他国の文化習慣を尊重し、尊重しすぎて、疲れ果ててしまっている人もいます。

おかしなものですね。そういう人は他の国にもいました。でも、その国の人たちがどうであれ、日本で暮らす場合、絶対的多数は、やはり日本の習慣に従って動いている日本人ですし、それに基づいて社会は動いているわけですから、それに準じて動いた方がいいのです。日本人であっても、異国で育った人であっても。

砂漠の国、豪雨地帯、雪国、氷の国、高山地帯、島国…、歴史も習慣もその土地ならではのもの。ですから、本当は、それぞれの風土でのやり方があるのでしょうけれども、日本は、地震が多発し、台風もよく来る。常春の、穏やかな国というわけでもないし、世界有数の豪雪地帯と言われるような地域も含まれている。

こういう自然環境の中では、日本人はどう生きているのだろうか、どうやって生活しているのであろうかと、こそっとでも、気になり、まねしてもらう方がいいのです。

それにはそれなりのわけがあるのでしょうから。

もっとも、そういうのはどこの国のどんな土地でもありうることで、それぞれの風土特有のやり方をまねした方がいいのです。そこで暮らしたいと思うならば。

日々是好日
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