ウコッケイのこと

権力闘争に敗れてずっと倉庫でわびしく一人住まいのウコッケイをふと鶏小屋に戻してみようと思った。
ひょっとしたら「あっ、久しぶり！どこ行ってたん？まあ、こっちきてゆっくりしいや」と、懐かしがってくれるかもしれないと。
しかしそれはやっぱり甘かった。
鶏小屋に入れるとたちまち新ボス雄鶏と血みどろの大喧嘩が始まった。
今度は元ボス鶏も休養十分なのか結構いい勝負をしてなかなか決着がつかない。
でもやっぱりこれ以上同じ小屋に入れて置くわけには行かない。
すぐ倉庫に戻した。
やっぱりさばくほかなさそうだ。

５年目

今日で田舎暮らし５年目を迎える。
５年前、見ず知らずの土地にやってきた。
最初は何も食べるものがないので草ばかり食べていた。
そしてススキが原の荒地を開墾してどうやら畑らしくなった。

最初は誰も知らなかったけど、
有機農業系、やぎ系、ボランティア系など多くの人と知り合うことができ
多くの人が来てくれた。
今では３０年余りのサラリーマン時代の知人よりも、この５年間で知り合った人のほうがずっと多い。

体験農園でも多くの人と知り合うことができた。
体験農園といってもほとんどの場合単に囲炉裏で飲むだけ体験。
な～んにも教えた記憶はないが、
田舎暮らししたい人に「こんなんなら自分たちだってできる！」という自信を与えたことだけは確かだ。

これからますます「田舎暮らし」でなく普通の「暮らし」になっていくだろう。
でも最初の「田舎暮らし」の気持ちだけはもっていよう。

ウコッケイのことなど

雨の中にんじんの種まき。
ず～っとできなかったので、雨の中を強行突破。
水撒きしないですむのはたすかるけど・・・
一日中雨が降り続く。
軒下に雨どいの水がポトッポトッポトッポトッと絶えず落ち続ける。
この水を２０リットルくらい入るポリ容器にためて、畑の水まきなどに使っている。
１０個ほどの容器がすぐにいっぱいになった。

一日中降り続く雨に子山羊たちも小屋の中で一日うつらうつら・・・
でも雨だからといって、えさやりと山羊の乳搾りを休むわけにはいかない。
山羊はまだ乳が出ているのだ！
去年子山羊が生まれたのは５月２７日。
ということはもう１１ヶ月近く続いている。
今二日に一回乳搾りしているけど、二日目にはパンパンになっている。
もういいかげん休んでくれてもいいのだけどな。

ウコッケイは最近卵のうみが悪くなった。
雌鳥３羽うずくまったままで、抱卵の体制。
そうはさせまいと毎日邪険に追い払う。
でも中には卵が入ってないのがかなりわびしい。

権力争いに敗れた雄ウコッケイは相変わらず一羽倉庫でわび住まい。
いつさばこうかと、倉庫に入るたびに横目で見ながら思う。
時々大きな声で鶏小屋の仲間に呼びかける。「ウコッケイ～！」
すると鶏小屋のウコッケイも答える。「ウコッケイ～！」
でもまた戻すとあの血みどろのけんか再現するだろう。
やっぱり戻すわけにはいかない。
雨がやんだらさばこうと思う。

安酒道

最近はますます酒に対するこだわりがなくなった。
というよりも、最近ますます安酒に対するこだわりが増してきた。
同じ飲むならより多く酔ったほうがいい、という、これはごく自然な要求。

昔は日本酒は純米酒にこだわっていたけど、今では普通の酒でも飲む。
でも極端に安い酒は飲むと気分が悪くなっていけない。
あれはきっと相当怪しい物が混じっているに違いない。

ビールはもっぱら発泡酒と決めている。でもたまに本当のビールを飲むとそのうまさに感激する。
来月から税金が上がるというので、最近あわてて第三のビールも飲みだした。そして意外と発泡酒よりもうまいことに気づいた。
気づくのが遅すぎたようだ。それに安いのに感激する。

焼酎はもっぱら乙類。甲類は何かで割ってごまかして飲むのでこれは本来の酒の飲み方ではない。最近はちょっと妥協して甲乙混和を飲みだした。
たいていまずいけど中には飲めるのもある。乙類の中では芋焼酎が人気だそうだけど、やっぱり米がいい。もっぱらお湯割で飲んでいるけど、いい焼酎はストレートに限る。
日本酒同様焼酎もずいぶん奥深い。
わが安酒道を極めるためにこれからも毎晩、切磋琢磨、奮励努力、無我夢中、悪戦苦闘、支離滅裂、白河夜舟の生活が続く。

カタクリ

田舎に行ってきた。
カタクリの群落をみに。
ここも田舎だけど、そこはまじめな田舎。
といってもここから車で３０分くらいのところ。

そこは個人の農家の土地なので観光客はこない。
隠れお宝スポット。
片栗はちらほら咲いていたけど、まだこれから、ってところだった。

去年もここに見に行った。
そして片栗をもらってきて数箇所に植えた。
それが今年２箇所で葉を出した。
きっとまもなく花も咲くだろう。

今日もここのうちから片栗をもらってきた。
そしてさっそく、植えた。
あと１０年もしたらきっと我が家が片栗のお宝スポットになることだろう・・・と、思う。
将来はこの農園をスイセンとカタクリとユリとラベンダーでいっぱいにしたい。
なおこの農家の近くにたらの木の群生がある。
でもたらの芽をとるのはまだ早かった。

子山羊４日目

子山羊４日目。
晴れたので初外出。
さしずめ公園デビューというところです。

弥生もすっかり大きくなってもう縄文とあまり変わりません。

子山羊３日目

子山羊３日目。
乳の出が悪かったのだろうか？
いままであまりミルクを飲まなかった。
でも今日やっと飲みだした。

ちいさかった弥生ももう縄文と同じくらい大きくなった。
あらら、顔まで似てきたよ。
これじゃ、縄文・弥生といえなくなるね。

今日は雨だったので小屋の中。
明日は小屋から出してやるね。

子山羊２日目

右が最初に生まれた縄文山羊。
左が弥生山羊。
縄文は毛がふさふさしている。
弥生は細身でちょっと小さいかな。

ところで計画では雌山羊２頭のはずだったけど・・・
なんと、どうやら雄山羊２頭・・・らしい。う～ん。

子山羊２日目

子山羊２日目。
よろよろながらも、もうすっかり歩くことができる。

縄文山羊は背中にちょっぴり茶色の毛が混じり。
あとで生まれた弥生山羊はちよっぴり小さい。

毎度のことながら出産はいつも新鮮で神秘的だ。
山羊がいつも山羊の子を生むことさえも不思議に思える。

子山羊は生まれたらすぐに立ち上がる。
そして一生懸命に長い時間をかけて乳を探しあて、
やっと飲むと安心してすやすやと眠る。

子山羊誕生

夕方５時ころついに子山羊誕生！！
２頭・・・というよりも２匹。
小さい小さい子山羊誕生。
昼過ぎからおりものが出始めて、それらしい気配。
さっそく小屋に入れて、とっておいた落ち葉を投入して・・・
でもなかなか始まらない。
ねねはそわそわ小屋をうろつくばかり。
でもそのうち座り込んで始まった。
最初の子は足から出てきたのにひやり！
取り出すのを手伝って、何とか出産。
二匹目はすんなりといった。
やれやれ。

一匹目は少し茶色の毛が混じっている。
これはどうやら父親似の縄文系のようだ
２匹目は母親似の弥生系のようだ。
ともあれ無事終了やれやれ。

１４５日目

今日で１４５日目！
でもまだ産む気配なし。
食欲も旺盛。
でも念のために小屋の中に入れておく。
どないなってんねん！