ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

自然ということ~自然養鶏

2019年09月08日 20時23分54秒 | 田舎暮らし
自然養鶏~という言葉でみんな、どういう鶏の飼い方を想像するだろう?
農家の庭先で地鶏を放し飼いしている、そんな漫画日本昔話の世界を想像する人も多いのではないだろうか?

でも現実は全然違う。
鶏を放し飼いしてるところはまずない。
地鶏を飼ってるところはほとんどない。
鶏舎の中に閉じ込めて、養鶏種の、卵ならボリスブラウン、肉ならブロイラー。
ボリスブラウンはほぼ毎日卵を産み、抱かない。
飼っているのはこのように改造された鶏なのだ。

野鳥だったら、地鶏でも同じだけど、卵を5~6個産んだら抱く。
抱いてる間は卵は産まない、そしてヒヨコが孵ったら子育て。
ヒヨコが大きくなるまで、3カ月くらいは、卵は産まない。
というわけで江戸時代は卵は今の金で1個500円くらいしたらしい。
原始的な鶏、烏骨鶏の卵はつい最近まで1個500円くらいした。
(その後烏骨鶏を飼う農家が増えたので、だいぶ値下がりしたけど・・・)

それから鶏肉。
鶏肉用に飼われている鶏は生まれて3カ月くらいで肉になる。
普通に育てたら5年くらいは生きるのに・・・
卵用の鶏も、1年くらいたつと肉になってしまう。
まだまだ卵を産めるのに・・・産卵率が悪くなったという理由で、
まだまだあと4年くらいは生きれるのに、肉になってしまう。

こんな状態を知りそれを非難する人に言いたい。
一個500円の卵を毎日食べれますか?
硬くて到底噛み切れない鶏肉をたべれますか?
あなた方が普通に食べてる鶏肉はまだ4年以上も生きれるのにむざむざ殺された子供の鶏なのだよ。

でも「自然養鶏」はまだいい。
普通に売られている、1個20円程度で売られている卵は工場製品。
狭い窓もないゲージで卵を産みだす頃に入れられて産みが落ちるまでの短い短い期間にひたすら産み続ける・・・
そんな工業製品の卵をみんな食べているんだよ。
有精卵は生き物、無精卵は食材。
そんな死んだ卵をみんな食べているんだよ。
それが嫌なら・・・1個500円の卵を毎日たべろ。
いくら噛んでも噛み切れない、そんな固い鶏肉をたべろ。
それができないなら現状に我慢しろ!
とついつい言いたくなるのだよ。
コメント
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